10月が旬の野菜10選|栄養・選び方・おいしい食べ方ガイド

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10月のスーパーは、野菜売り場の景色ががらりと変わる月です。夏のあいだ主役だったトマトやきゅうりが少しずつ端に寄り、代わりにさつまいもや里芋、れんこんといった土の香りのする野菜が前に並びはじめます。

10月は秋の実りがいちばん厚みを増す時期です。いも類・根菜・きのこがそろって出そろい、しかも値段が落ち着きやすい。旬の野菜を選ぶだけで、味も栄養も家計もいっぺんに得をする月といえます。

この記事では、10月が旬の野菜10種類を栄養と食べ方つきで紹介します。あわせて、おいしいものを選ぶ見分け方と、秋野菜ならではの保存のコツもまとめました。

目次

10月が旬の野菜とは?秋の実りが本番を迎える月

まず、10月の野菜がどういう位置づけにあるのかを押さえておくと、売り場での選び方がぐっとラクになります。

10月は「いも・根菜・きのこ」が主役になる

9月はまだ夏野菜の名残と秋野菜の走りが半々でしたが、10月に入ると秋野菜が完全に主役へ入れ替わります。さつまいも・里芋・長芋といういも類が出そろい、れんこんやごぼうなどの根菜が本格化し、きのこも香りの立つ季節を迎えます。

この顔ぶれには共通点があります。いずれも土の中や落ち葉の下で育ち、寒さに向けて養分をため込んだ野菜だということです。だから10月の野菜は、水分でみずみずしさを見せる夏野菜と違って、加熱するほど甘みやうま味が出てくるタイプが多くなります。

10月の野菜選びは「土の中で育ったもの」と「香りの立つきのこ」を軸にすると外しません。

走り・盛り・名残で変わる10月の味わい

同じ「旬」でも、出はじめの走り・最盛期の盛り・終わりかけの名残では味も値段も違います。10月はちょうど3つが入り混じるので、この見分けがあると買い物が楽しくなります。

時期10月の代表味わいの特徴
走り(出はじめ)大根・春菊みずみずしく、香りが軽やか。やや高め
盛り(最盛期)さつまいも・里芋・れんこん・きのこ類味が濃く、価格も落ち着く。買い時
名残(終わり)なす・オクラ実が締まり、皮がやや硬めになる

まとめ買いするなら盛りのもの、献立に季節感を足したいなら走りのものを少しだけ。そんな使い分けが、10月はとくにやりやすい月です。

10月が旬の野菜10選|栄養と食べ方

ここからは10月に食べたい野菜を10種類、栄養の特徴とおすすめの食べ方つきで見ていきます。

さつまいも/里芋/長芋

さつまいもの収穫は9〜11月ごろ。じつは掘りたてがいちばんおいしいわけではなく、2週間から1か月ほど寝かせると余分な水分が抜けて甘みが増します。市場に出回るころにはこの貯蔵を終えているので、10月に買うものは食べごろに入っています。炭水化物のほか食物繊維を含み、皮のまわりにも栄養がある野菜です。

甘く食べるコツは低めの温度でじっくり火を通すこと。でんぷんを糖に変える酵素は60〜70℃あたりでよくはたらくので、電子レンジで一気に加熱するより、オーブンや炊飯器でゆっくり温めたほうが甘くなります。焼きいも・大学いも・天ぷらが定番です。

里芋は9〜11月が旬。独特のぬめりは水溶性食物繊維によるもので、カリウムも含みます。煮ころがしや豚汁、いかと炊き合わせるのが王道。ぬめりを残したいときは下ゆでを軽めに、煮汁を濁らせたくないときは塩でもんでから下ゆでします。

長芋は秋掘りが10〜11月ごろ。春掘りに比べて皮が薄くみずみずしく、すりおろしてもさらりとしています。生のままとろろやサラダで食べられる数少ないいも類で、加熱すればほくほくした食感に変わります。切り方ひとつで別の食材のように使えるのが便利なところです。

木のかごに盛られたさつまいも・里芋・長芋などの秋のいも類

れんこん/ごぼう/大根

れんこんは秋から冬にかけて長く出回りますが、10月ごろのものはシャキシャキした歯ごたえが持ち味です。冬に向かうほど粘りが強くなっていくので、きんぴらや酢ばす、はさみ揚げなど食感を生かす料理は今が向いています。ビタミンCを含み、切ったあとに変色するのはアクの成分によるものです。

れんこんの穴の内側が黒ずんでいることがありますが、これはアクの成分が泥の鉄分と反応した色の変化で、傷んでいるわけではありません。気になるときは薄い酢水にさらすと落ち着きます。

ごぼうは10月ごろから出回りが増え、秋から冬にかけてが本番です。食物繊維が豊富な野菜の代表格で、香りは皮のすぐ下にあります。たわしでこすって泥を落とす程度にとどめ、皮をむきすぎないのがおいしく食べるコツ。きんぴら、豚汁、炊き込みご飯とよく合います。

大根は10月下旬から秋冬ものが本格化します。同じ1本でも、葉に近い上部は甘く、先端に向かうほど辛みが強くなるのが特徴。上部はサラダや大根おろし、中央は煮物、先端は味噌汁や漬物と使い分けると、1本を無駄なく楽しめます。生のときにはたらく消化酵素は熱に弱いので、おろしはすりたてを食べるのがおすすめです。

かぼちゃ/まいたけ/しめじ/春菊

かぼちゃは夏に収穫されますが、2〜3週間、長いものでも1か月ほど貯蔵してでんぷんが糖に変わってからが食べごろです。つまり10月は、夏に採れたかぼちゃがいちばん甘くなっている時期。ハロウィンで手に取る機会も増えます。β-カロテンを含み、煮物・スープ・グラタンと幅広く使えます。

まいたけは香りと歯ごたえがはっきりしたきのこ。天ぷらや炊き込みご飯にすると、少量でも料理全体の香りが変わります。たんぱく質を分解する酵素を持っているため、生のまま茶碗蒸しに入れると固まりにくくなります。茶碗蒸しやプリンに使うときは先に加熱してから混ぜてください。

しめじはうま味成分のグアニル酸を含み、汁物や炒め物に入れるだけで味に厚みが出ます。冷凍しても風味が落ちにくいので、石づきを取ってほぐし、袋のまま凍らせておくと平日の献立が助かります。

春菊は本格的な旬が11月からですが、10月には走りのものが並びはじめます。関西では「菊菜」とも呼ばれる葉物で、β-カロテンを含みます。加熱しすぎると香りも食感も失われるので、鍋に入れるのは最後、おひたしならさっとゆでる程度に。やわらかい葉先は生のままサラダにしてもおいしくいただけます。

おいしい10月野菜の選び方・見分け方

秋野菜は見た目が地味なぶん、良し悪しが分かりにくいと感じるかもしれません。でも、見るポイントはそれほど多くありません。

鮮度を見抜くチェックポイント

いも類や根菜は、持ったときのずっしり感が第一の目安です。同じ大きさなら重いほうが水分と養分がしっかり残っています。反対に、軽く感じるもの、押すとへこむもの、しなびてシワが寄っているものは避けましょう。

売り場で見る3つのポイント
  • 重さ…同じサイズなら重いものを選ぶ
  • 切り口…カット野菜は断面が乾いていないか、変色していないかを見る
  • 表面…傷・柔らかい部分・カビのような斑点がないかを確認する

野菜別の選び方のコツ

野菜選ぶときの目安
さつまいも皮の色が均一で、太めのずんぐり型。傷や黒い斑点が少ないもの
里芋泥つきで湿り気があり、縞模様がはっきりしているもの
長芋太さが均一でまっすぐ、ひげ根の跡が少ないもの
れんこんふっくら丸みがあり、穴が小さめでそろっているもの
ごぼう太さが均一で、ひび割れやスが入っていないもの
大根葉のつけ根がみずみずしく、表面のくぼみが浅くまっすぐ並ぶもの
かぼちゃヘタの周りがくぼみ、ヘタが乾いてコルク状になっているもの
きのこ類カサが開きすぎず、軸がしっかり。パックに水滴がついていないもの
春菊葉の緑が濃く、切り口が変色していないもの

きのこのパック内側に水滴がついているものは、鮮度が落ちはじめているサインです。カットかぼちゃは、果肉の色が濃くて種がふっくらしているものを選ぶと当たりが多くなります。

10月の野菜を長持ちさせる保存のコツ

秋野菜でいちばんやりがちな失敗が「とりあえず全部冷蔵庫」です。じつは10月の主役たちには、冷やすと傷みやすくなるものがいくつも含まれています。

常温・冷蔵・冷凍の使い分け

さつまいも・里芋・かぼちゃ(丸ごと)は、暖かい地域生まれで低温が苦手な野菜です。冷蔵庫に入れると味が落ちたり、傷みが早まったりします。新聞紙で包んで、風通しのよい冷暗所に置くのが基本です。

保存場所向く野菜目安
常温(冷暗所)さつまいも・里芋・かぼちゃ(丸ごと)・土つきごぼう2週間〜1か月
冷蔵(野菜室)大根・れんこん・長芋・洗いごぼう・春菊1週間前後
冷蔵(チルド寄り)きのこ類・カットかぼちゃ3〜5日
冷凍きのこ類・ゆでた里芋・すりおろした長芋・カット大根約1か月

きのこは冷凍向きの代表選手です。使いやすい大きさにほぐしてから凍らせれば、凍ったまま汁物や炒め物に入れられます。里芋も下ゆでしてから冷凍しておくと、煮物のときに手間が省けます。

土つき・洗い・カット済みで保存法は変わる

同じ野菜でも、売られている状態によって保存の考え方が変わります。土は野菜にとって天然の保護膜なので、土つきのごぼうや里芋は洗わずにそのまま新聞紙で包んでおくほうが長持ちします。

洗ってあるものやカット済みのものは、すでに表面が守られていない状態です。ラップや保存袋で乾燥を防ぎ、早めに使い切りましょう。大根は葉がついたままだと水分を吸い上げられてしまうので、買ったらすぐ葉を切り落とすのが鉄則です。

カットかぼちゃは、種とワタから傷みはじめます。買ってきたらスプーンでかき出し、ラップで包んで野菜室へ。この一手間で日持ちがだいぶ変わります。

新聞紙に包まれた根菜と、保存袋に入ったきのこが並ぶキッチンの棚

10月の旬野菜を使ったおすすめの食べ方

秋野菜は、それぞれ単品で料理するより組み合わせたほうが調理も味もまとまります。10月らしい食べ方を2方向で紹介します。

秋の根菜をまとめておいしく

里芋・れんこん・ごぼう・大根は、火の通り方が近いのでまとめて煮物や汁物にできるのが強みです。豚汁やけんちん汁に全部入れてしまえば、それだけで10月の野菜を4種類とれます。

秋の根菜を無駄なく使う手順
  1. ごぼう・れんこんは切ったら水にさっとさらす(長く浸けない)
  2. 里芋は塩でもんでぬめりを落とし、下ゆでする
  3. 火の通りにくい根菜から順に鍋へ入れる
  4. 残った分は具だくさんの汁物にして冷蔵で2〜3日以内に食べきる

もう少し手軽にいくなら、素揚げや揚げ焼きもおすすめです。れんこん・さつまいも・ごぼうを薄切りにして揚げ、塩をふるだけで、秋の根菜チップスになります。

きのこと葉物で献立に変化をつける

根菜が続くと献立が茶色くなりがちです。そこで役立つのがきのこと春菊。まいたけとしめじを合わせて炒めると、香りとうま味の系統が違うので、それだけで一品になります。

春菊は、鍋やしゃぶしゃぶに入れるほか、生の葉先とごま油・しょうゆで和えるサラダも手軽です。かぼちゃのスープやグラタンを添えれば、色の面でも食卓が明るくなります。

秋は栗やきのこなど、野菜以外の実りも重なる季節です。旬の食材を1つ足すだけで、いつもの料理が季節のごちそうになります。

同じ10月に旬を迎える魚と組み合わせると、献立の幅がさらに広がります。秋鮭ときのこのホイル焼きのように、秋の野菜と相性のよい魚が多い時期です。

10月が旬の野菜に関するよくある質問

10月にいちばん安くなる野菜は何ですか?

年によって差はありますが、最盛期を迎えるさつまいも・里芋・きのこ類は手に取りやすい価格になりやすい野菜です。出回る量が増えるほど値段は落ち着くので、売り場で山積みになっているものが買い時の目安になります。

さつまいもは買ってすぐ食べないほうがいいのですか?

市場に出回っているものはすでに貯蔵を経ているため、そのまま食べて問題ありません。家庭で数日から2週間ほど置いておくと、さらに水分が抜けて甘みを感じやすくなることがあります。ただし冷蔵庫は苦手なので、新聞紙で包んで常温に置いてください。

かぼちゃは夏野菜ではないのですか?

収穫時期は夏ですが、貯蔵してでんぷんが糖に変わってからが食べごろになります。そのため、味の面での旬は秋から初冬にかけて。10月は収穫と食べごろのタイミングがちょうど合う時期です。

きのこは通年売っていますが、秋が旬というのは本当ですか?

店頭に並ぶきのこの多くは施設で栽培されているため、年間を通して品質が安定しています。一方、天然のきのこが育つのは主に秋で、「きのこの旬は秋」という言い方はこちらに由来します。栽培ものでも秋は出荷量が増え、価格が下がりやすい傾向があります。

土つきの野菜は洗ってから保存したほうがきれいですか?

保存の面では洗わないほうが長持ちします。土が乾燥や傷から野菜を守ってくれるためです。使う直前に洗う習慣にして、保存中は新聞紙で包んで冷暗所に置いてください。

れんこんを切ったら黒くなりました。食べられますか?

切り口が茶色や黒っぽく変わるのはアクの成分による変色で、味に大きく影響するものではありません。気になるときは薄い酢水にさっとさらすと白く仕上がります。ただし、ぬめりや異臭がある場合、断面全体がどろっとしている場合は傷んでいるので使わないでください。

まとめ|10月の旬野菜で秋の食卓を豊かに

10月は、いも類・根菜・きのこがそろって旬を迎える、1年でもとくに実りの厚い月です。夏野菜のように「みずみずしさ」で選ぶのではなく、ずっしりとした重さと、加熱したときの甘みで選ぶのがこの季節のコツになります。

  • 10月が旬の野菜10選…さつまいも・里芋・長芋・れんこん・ごぼう・大根・かぼちゃ・まいたけ・しめじ・春菊
  • 選ぶときは「同じ大きさなら重いもの」「切り口が乾いていないもの」
  • さつまいも・里芋・丸ごとかぼちゃは冷蔵庫に入れず、新聞紙で包んで冷暗所へ
  • きのこは冷凍向き。ほぐして凍らせておくと平日の献立が助かる
  • 根菜はまとめて汁物にすれば、1品で何種類もとれる

まずは豚汁を1鍋。里芋・ごぼう・大根・きのこを入れるだけで、10月の旬が一度に食卓へ並びます。

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