赤魚とは?正体・種類・食べ方をまるごと解説

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赤魚とは?実は「魚の名前」ではない

スーパーの鮮魚コーナーでよく見かける「赤魚」。実はこれ、特定の魚の名前ではありません。

赤魚とは、体が赤い複数の魚をまとめた流通上の総称です。つまり「赤魚」という魚種は存在しないのですね。鮭やサバのように一種類の魚を指しているわけではなく、見た目が赤い深海魚をひとくくりにした呼び名として使われています。

スーパーに並ぶ赤魚の切り身パックのイメージ

赤魚は流通上の総称

赤魚という名前が使われるようになった背景には、深海に住む赤い魚が複数いることが関係しています。産地や種類がバラバラでも、体の色が赤ければまとめて「赤魚」として販売されてきました。

もともと日本近海で獲れるアコウダイを「赤魚」と呼んでいましたが、輸入品が増えるにつれて範囲が広がり、現在のような総称になったとされています。

パッケージの表示を見ると「赤魚(アラスカメヌケ)」のように魚種名が併記されている場合もあります。次にスーパーへ行ったときには、ぜひ裏面の原材料表示もチェックしてみてください。

赤魚と呼ばれる代表的な3種類

赤魚に分類される魚はいくつかありますが、代表的なのは次の3種類です。

赤魚の代表3種
  • アコウダイ(赤魚鯛):国産の赤魚。近年は漁獲量が減り高級魚に
  • アラスカメヌケ:アラスカ近海で獲れる輸入品。スーパーの赤魚の主流
  • モトアカウオ(タイセイヨウアカウオ):大西洋産で体長約60cmと大型

いずれもメバル科(カサゴ目)に属する深海魚で、水深200m以上の深い場所に生息しています。釣り上げると水圧の変化で目が飛び出すことから「メヌケ(目抜け)」とも呼ばれます。

ちなみに、スーパーでは「赤魚」のほかに「赤魚鯛(あかうおだい)」と表記されることもあります。名前に「鯛」がつきますが、タイの仲間ではないので混同しないよう注意しましょう。

スーパーの赤魚の正体はアラスカメヌケが大半

スーパーで手ごろな価格で並んでいる赤魚は、ほとんどがアラスカメヌケです。国産のアコウダイは希少で、一般のスーパーに出回ることはめったにありません。

なぜアラスカメヌケが主流なのか

アラスカメヌケが主流になった理由は、安定した漁獲量と手ごろな価格にあります。アラスカ近海では資源管理のもとで漁が行われており、年間を通じて安定的に供給されています。

冷凍技術の発達もあり、鮮度を保ったまま日本に輸入できるようになりました。船上で急速冷凍されるため、鮮度が落ちにくいのも特長です。

1切れあたり100〜200円台で買えるコスパのよさが、家庭の食卓で定番になった大きな理由でしょう。冷凍の切り身や粕漬け・西京漬けなど、加工品の種類が豊富な点も人気を支えています。

国産アコウダイとの違い

一方のアコウダイは水深500〜700mを中心に生息する深海魚で、成長が非常に遅く漁獲量が限られています。成魚になるまで10年以上かかるともいわれ、資源量の回復にも時間がかかる魚です。

そのため、料亭や寿司屋で扱われる高級魚という位置づけになっています。味はアラスカメヌケよりもやや甘みがあり、脂のりもよいのが特徴です。

項目アラスカメヌケアコウダイ
主な産地アラスカ近海日本近海(太平洋側)
体長約50cm約45cm
価格帯100〜200円台/切数千円/kg
流通量多い(輸入品)少ない(希少)

普段のおかずにはアラスカメヌケで十分おいしくいただけます。名前は違っても、どちらも赤魚として親しまれている魚です。

赤魚の味と特徴

赤魚の身は見た目の赤さとは裏腹に白身で、クセがなく淡白な味わいが持ち味です。どんな調理法にも合わせやすい、使い勝手のよい魚といえます。

身の色・食感・クセのなさ

加熱するとふっくらとした食感になるのが赤魚の魅力です。脂は控えめながらパサつきにくく、しっとりした口当たりが楽しめます。身が厚く食べごたえがある点も、おかずとして重宝される理由の一つでしょう。

魚特有の臭みも少ないため、魚が苦手なお子さんにも食べやすい白身魚です。味つけを選ばないので、和食にも洋食にも幅広く活用できます。

ほかの白身魚との違い

タラやカレイといった白身魚と比べると、赤魚はやや弾力のある食感が特徴です。

  • タラ:身がやわらかく崩れやすい。鍋料理向き
  • カレイ:きめが細かく上品な味わい。煮付けの定番
  • 赤魚:弾力がありしっかりした食感。煮ても焼いても崩れにくい

煮付けにしたとき身崩れしにくい点は、赤魚ならではのメリットです。

赤魚の栄養

赤魚は高タンパク・低脂質で、日々の食事に取り入れやすい魚です。ここでは主な栄養成分とカロリーの目安を紹介します。

赤魚の栄養成分をイメージした食卓のイラスト

主な栄養成分

赤魚には以下の栄養素が含まれています。

  • タンパク質:筋肉や臓器の材料となる重要な栄養素
  • DHA・EPA:魚に多く含まれる不飽和脂肪酸
  • ビタミンD:カルシウムの吸収をサポートする栄養素
  • ビタミンB12:赤血球の生成に関わるビタミン

赤魚は脂質が控えめな分、脂の多い青魚と比べるとDHA・EPAの含有量はやや少なめです。その代わり低カロリーで食べやすいという利点があります。

カロリーの目安

赤魚(アラスカメヌケ)のカロリーは100gあたり約96kcalです。同じ白身魚のタラ(約77kcal/100g)よりはやや高いものの、鮭(約133kcal/100g)と比べると控えめな数値となっています。

調理法によってカロリーは変わりますが、煮付けなら油を使わないため比較的ヘルシーに仕上がるでしょう。

赤魚のおいしい食べ方とおすすめ調理法

赤魚はクセのない白身魚なので、和食はもちろん洋食にもアレンジしやすい食材です。ここでは定番から変わり種まで、おすすめの食べ方を紹介します。

定番の煮付け

赤魚といえばやはり煮付けが王道です。身崩れしにくい赤魚は、じっくり煮含めても形がきれいに残ります。甘辛い煮汁がしっかり染み込んで、ごはんとの相性も抜群です。

煮付けのポイント
  • 皮面に2本ほど浅く切り込みを入れると味が染みやすい
  • 落としぶたをして中火で10〜12分ほど煮る
  • 最後にふたを外して3〜4分煮詰めると照りが出る

西京焼き・粕漬け

白味噌に漬け込む西京焼きは、赤魚の淡白な味わいと相性抜群です。味噌のコクと甘みが加わり、ごはんが進む一品になります。焦げやすいので、焼くときは弱火〜中火でじっくり火を通すのがコツです。

酒粕に漬ける粕漬けも人気があります。酒粕の風味が赤魚のうまみを引き立て、上品な味わいに仕上がるのが魅力です。スーパーでは漬け込み済みの商品も販売されているので、手軽に試せるでしょう。

唐揚げ・ムニエル

意外に思われるかもしれませんが、赤魚は唐揚げやムニエルにしてもおいしく仕上がります。外はカリッと、中はふんわりした食感が楽しめるのがポイントです。下味に塩こしょうとにんにくを効かせると、お子さんにも人気のおかずになるでしょう。

ムニエルの場合はバターとレモンを添えると、洋風のメインディッシュとして食卓が華やぎます。小麦粉を薄くまぶして焼くと、表面がカリッと仕上がります。

赤魚は淡白な白身魚だからこそ、和洋どちらの味つけにも合わせやすいのが最大の強みです。煮付け以外の食べ方もぜひ試してみてください。

冷凍赤魚の選び方と解凍のコツ

スーパーで買える赤魚は冷凍品が大半です。おいしく食べるためには、選び方と解凍方法がカギになります。

選ぶときのチェックポイント

冷凍赤魚を選ぶ際は、以下の点に注目してみてください。

  • パッケージに霜が少ないもの(霜が多いと鮮度が落ちている可能性あり)
  • 身の色が鮮やかで、変色していないもの
  • 魚種名が明記されているもの(「赤魚(アラスカメヌケ)」など)

粕漬けや西京漬けの冷凍品は味がしっかりついているため、解凍後そのまま焼くだけで手軽に調理できます。

おいしく解凍する方法

おすすめの解凍方法
  • 冷蔵庫で半日〜一晩:ドリップが出にくく、身のうまみを逃がさない方法。前日の夜に冷蔵庫へ移すのがおすすめ
  • 流水解凍:急いでいるときに便利。ポリ袋に入れたまま流水にあてると15〜20分ほどで解凍できる

電子レンジでの解凍は加熱ムラが出やすいため、できれば冷蔵庫か流水での解凍をおすすめします。

冷凍赤魚を冷蔵庫で解凍しているイメージ

まとめ

赤魚とは特定の魚の名前ではなく、体が赤い複数の深海魚をまとめた流通上の総称です。

スーパーで並んでいる赤魚の正体は、主にアラスカメヌケという輸入魚です。国産のアコウダイは漁獲量が少なく、今では高級魚の扱いになっています。

クセのない白身で、煮付け・西京焼き・唐揚げ・ムニエルと幅広い調理法に対応できるのが赤魚の魅力でしょう。冷凍品を上手に選んで解凍すれば、手軽においしい魚料理が楽しめます。

普段なんとなく買っていた赤魚の正体がわかると、スーパーの鮮魚コーナーを見る目も少し変わるかもしれません。

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