ステーキ弁当の作り方|冷めても硬くならない焼き方と詰め方のコツ

当ページのリンクには広告が含まれています。
steak-bento
  • URLをコピーしました!

せっかくのステーキをお弁当に入れたら、お昼にはゴムのように硬くなっていた……。そんな経験はありませんか。焼きたては柔らかいのに、冷めるととたんに噛み切れなくなるのがステーキの難しいところです。

結論からいうと、お弁当のステーキは肉の選び方・下ごしらえ・切り方の3つで、冷めてからの食感が決まります。焼き方のテクニック以上に、この前後の工程が効いてきます。

この記事では、冷めても硬くならないステーキの焼き方を軸に、お弁当向きの部位選び、繊維を断つ切り方、ご飯が進む詰め方3パターン、夏場に傷ませないための注意点までまとめて紹介します。

目次

お弁当にステーキを入れても大丈夫?押さえるのは2点

お弁当のおかずとしてステーキはまったく問題ありません。ただし、家で食べるときとは違う2つの課題があります。「冷めると硬くなること」と「食べるまでに時間があること」の2点です。

ひとつ目は食感の問題です。肉は加熱するとタンパク質が縮んで水分が抜けます。さらに冷えると脂が固まるため、焼きたてより硬く感じられます。作りたてを食べる前提のレシピをそのまま弁当に持ち込むと、まず失敗します。

ふたつ目は衛生面です。作ってから食べるまでに数時間の空きがあるので、中まで火が通っていない肉は避けたいところ。つまりお弁当のステーキは「しっかり加熱しても硬くならない作り方」を狙う必要があります。

この記事の焼き方は、中まで火を通したうえで柔らかさを残すことを前提にしています。レアやミディアムレアで仕上げる一般的なステーキの手順とは狙いが違う点にご注意ください。

冷めても硬くならないステーキの焼き方

ポイントは、火を通しすぎないことではなく「火を通しても硬くならない状態を先に作っておく」ことです。肉選びと下ごしらえで8割が決まります。

肉選び:厚さ1〜1.5cmの薄めが弁当向き

ごちそう用の厚切りステーキは、実は弁当には不向きです。中心まで火を通そうとすると外側が焼きすぎになり、冷めたときの硬さが際立ってしまいます。

弁当用なら、厚さ1〜1.5cm程度の薄めのステーキ肉を選びましょう。短時間で中心まで火が入るので、外側を焼きすぎずに済みます。部位ごとの向き不向きは次のとおりです。

  • 肩ロース・サーロイン:適度な脂があり、冷めてもぱさつきにくい
  • もも・ランプ:赤身で脂が少なく、あっさり。下ごしらえは念入りに
  • ヒレ:やわらかいが高価。特別な日の弁当向き
  • サイコロステーキ:一口大で詰めやすく、火の通りも早い

脂が多すぎる部位は避けたほうが無難です。冷えると脂が白く固まって舌ざわりが悪くなり、見た目の印象も落ちてしまいます。

まな板の上に置かれた厚さ1cmほどのステーキ肉の写真

下ごしらえ:筋切りと下味でやわらかさを仕込む

焼く前のひと手間が、冷めたときの差になって表れます。手順は3つです。

まず筋切りです。赤身と脂身の境目に、包丁の先で2〜3cm間隔の切り込みを入れます。反り返りと焼き縮みを防げるので、火の通りも均一になります。

次に肉たたきです。麺棒やフォークの背で軽く叩くと繊維がほぐれ、噛み切りやすくなります。叩きすぎると肉汁が逃げるので、表面が少し広がる程度で十分です。

最後に下味をつけます。すりおろした玉ねぎやヨーグルト、塩麹などに20〜30分ほど漬け込むと、肉がやわらかく仕上がります。時間がないときは、焼く直前に砂糖をひとつまみもみ込むだけでも違います。

塩をふるタイミング

塩は焼く直前にふります。早くふりすぎると浸透圧で肉の水分が引き出され、焼き上がりがぱさつく原因になります。こしょうも同じタイミングで問題ありません。

焼き方の手順

強い火で表面を焼き固め、そのあとは弱火と余熱でじっくり中まで火を入れます。強火で最後まで焼き続けるのが、硬くなる一番の原因です。

STEP
冷蔵庫から出して常温に戻す

焼く20〜30分前に冷蔵庫から出しておきます。中心が冷たいままだと、火が通るまでに外側が焼けすぎてしまいます。

STEP
強火で片面1分ずつ焼き色をつける

よく熱したフライパンで、片面ずつ焼き色をつけます。この段階で肉汁を閉じ込めます。

STEP
弱火にしてふたをし、2〜3分蒸し焼き

火を弱めてふたをすると、蒸気で中まで穏やかに火が通ります。焦がさずに中心温度を上げられる方法です。

STEP
火を止めて3〜5分休ませる

アルミホイルで包んで休ませます。余熱で火が入り、肉汁が全体に落ち着きます。ここを省くと切ったときに肉汁が流れ出てしまいます。

竹串を刺して透明な肉汁が出れば、中まで火が通ったサインです。赤い汁が出る場合は、弱火の蒸し焼きを30秒ずつ足して確認しましょう。

お弁当ではレアに仕上げない

家で食べるステーキならレアやミディアムレアも選択肢ですが、お弁当では中心までしっかり加熱してください。調理から食べるまでに数時間空くうえ、持ち歩く間の温度も上がりやすいためです。

厚生労働省は、食肉の加熱の目安として中心部を75度で1分以上加熱することを示しています。弁当に入れる肉はこの基準を満たすように火を通しておくと安心です。

お弁当用ステーキの切り方

切り方ひとつで、噛み切りやすさは大きく変わります。押さえるのは「繊維を断つ」「粗熱を取ってから切る」の2点です。

繊維を断つように切る

肉の表面をよく見ると、繊維が一定方向に走っています。この繊維に対して垂直に包丁を入れると、繊維が短く断ち切られて格段に噛み切りやすくなります。

幅は1.5〜2cmほどの一口大が目安です。箸で持ち上げやすく、ご飯にも乗せやすいサイズになります。お子さんのお弁当なら、さらに小さめのそぎ切りにすると食べやすくなります。

粗熱を取ってから切る

焼き上がった直後に切ると、切り口から肉汁がどっと流れ出します。休ませたあと、あら熱が取れてから切りましょう。肉汁が中に留まるので、冷めてもしっとりした食感が残ります。

切ったあとは、キッチンペーパーの上に一度並べて余分な水分を取ります。この一手間が、お弁当箱の中で汁が広がるのを防いでくれます。

ご飯が進む詰め方3パターン

ステーキ弁当の詰め方は大きく3通りあります。手持ちのお弁当箱と、当日の献立に合わせて選んでください。

パターン1:ステーキ丼弁当

ご飯を平らに詰め、その上にスライスしたステーキを少しずつ重ねて並べます。見た目が豪華になり、肉のうまみがご飯にしみて一体感が出ます。

ご飯の熱がこもらないよう、ご飯をしっかり冷ましてから肉を並べるのがコツです。仕上げに刻みねぎや白ごまを散らすと、彩りが締まります。

パターン2:おかず区画に詰める

ご飯とおかずを分けるタイプのお弁当箱なら、ステーキはおかず側に詰めます。肉が動かないよう、レタスの代わりにアルミカップやバランで仕切ると安定します。

肉だけだと茶色一色になりがちなので、ミニトマトやブロッコリー、卵焼きなど色のあるおかずを隣に置きましょう。

パターン3:サンド・ラップに巻く

薄く切ったステーキをパンやトルティーヤで巻けば、手を汚さずに食べられます。レタスや玉ねぎスライスを一緒に巻くと、脂っぽさが和らぎます。

どのパターンでも、タレは絡めすぎないのが鉄則です。汁気が多いと弁当箱の中で流れ出し、傷みの原因にもなります。タレは別添えの小容器に入れる方法もおすすめです。

夏場に傷ませないための注意点

気温が高い時期は、加熱と冷却の管理がいちばん大切です。菌が増えやすい温度帯を、できるだけ短時間で通過させることを意識しましょう。

夏のステーキ弁当のチェックポイント
  • 中心までしっかり加熱する(レアにしない)
  • 完全に冷めてからふたを閉める
  • タレは絡めすぎず、汁気を切ってから詰める
  • 素手で触らず、菜箸やトングを使う
  • 保冷剤と保冷バッグを併用する

粗熱を取るときは、うちわで扇いだり、保冷剤の上にお弁当箱を置いたりすると早く冷めます。温かいままふたを閉めると内側が結露し、水滴が落ちて傷みやすくなります。

持ち運びの工夫については、同じくお弁当に入れにくい食材を扱ったこちらの記事も参考になります。

保冷剤と一緒に保冷バッグへ入れたお弁当箱の写真

ステーキ弁当に合うタレ・ソース3種

冷めた肉は味を感じにくくなるため、タレは家で食べるときよりやや濃いめが合います。手軽に作れる3種類を紹介します。

種類材料特徴
玉ねぎソースすりおろし玉ねぎ・醤油・みりん・酒肉をやわらかくする下味兼用。定番の味
和風おろしだれ大根おろし・醤油・砂糖・酢さっぱり。夏場の弁当にも合う
ガーリック醤油にんにく・醤油・バター・こしょう香りが強く、冷めても食欲をそそる

いずれも肉を焼いたフライパンで、肉を取り出したあとに軽く煮詰めれば完成します。焼き汁のうまみが加わるので、味に深みが出ます。

玉ねぎを使ったソースの作り方や、辛味の抜き方はこちらでも詳しく紹介しています。

市販のソースで手軽に済ませたいときは、ウスターソースや中濃ソースにバターを少し加えるだけでもステーキに合う味になります。

一緒に詰めたい副菜・付け合わせ

ステーキは茶色くて重いおかずなので、副菜は彩りとさっぱり感で選ぶとバランスが取れます。

  • ソテーしたにんじん・いんげん:定番の付け合わせ。彩りもよい
  • ブロッコリーやミニトマト:緑と赤が入るだけで見栄えが変わる
  • 粉ふきいも・フライドポテト:ボリュームを足したいときに
  • きんぴらごぼう・ナムル:しっかり味で肉に負けない
  • 浅漬け・ピクルス:口直しになり、脂っぽさが和らぐ

水分の多い和え物は、汁気をよく切ってから詰めてください。かつお節やすりごまを混ぜると、余分な水分を吸ってくれます。

肉料理に合わせる副菜のアイデアは、こちらの記事にもまとめています。

ステーキ弁当のよくある質問

前日の夜に焼いておいてもいいですか?

可能です。焼いたあとしっかり冷まし、清潔な容器に入れて冷蔵庫で保存してください。朝は詰める前に電子レンジで軽く温め直し、再び冷ましてから詰めると安心です。温め直しは加熱しすぎると硬くなるので、短時間ずつ様子を見ましょう。

冷凍のステーキ肉でも作れますか?

作れます。前日から冷蔵庫に移してゆっくり解凍するのがおすすめです。急ぐときは氷水につけて解凍します。常温や電子レンジでの解凍はドリップが出やすく、パサつきの原因になります。

安い輸入牛でもやわらかくなりますか?

下ごしらえ次第でかなり変わります。筋切りと肉たたきを行い、すりおろし玉ねぎや塩麹に漬け込んでから焼いてください。厚みのある肉なら、繊維を断つように薄めに切るのも効果的です。

お弁当のステーキは温め直して食べるべきですか?

職場などに電子レンジがあるなら、温め直したほうがおいしく食べられます。ただし温めすぎると硬くなるため、短時間にとどめてください。温め直せない前提で、冷めてもおいしい下ごしらえをしておくのが基本です。

サイコロステーキとどちらが弁当向きですか?

詰めやすさと火の通りの早さでは、サイコロステーキに分があります。ただし結着肉(成形肉)の場合は中心まで確実に加熱する必要があるため、表示を確認して火をしっかり通してください。

まとめ

お弁当のステーキが硬くなるのは、焼き方だけの問題ではありません。肉選びから切り方まで、工程ごとに小さな工夫を積み重ねることで、お昼まで柔らかさが残ります。

厚さ1〜1.5cmの肉を選び、筋切りと下味でやわらかくしてから、強火で焼き色→弱火で蒸し焼き→休ませるの順で加熱。粗熱を取って繊維を断つように切り、汁気を切って詰める。この流れが基本です。

夏場は中心までしっかり加熱し、完全に冷ましてからふたを閉め、保冷剤を添えることも忘れずに。少しの手間で、お昼のお弁当がごちそうに変わります。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
目次