じゃがいもを包もうとして、家に新聞紙がないことに気づく。揚げ物のあと、油を吸わせる紙が見当たらない。新聞を取らない家庭が増えたいま、こうした「新聞紙前提」の家事でつまずく場面は意外と多いものです。
この記事では、キッチンまわりで新聞紙が担っていた役割を、100均のアイテムでどう置き換えるかを用途別にまとめました。野菜の保存、揚げ油の処理、生ゴミの水切りという3つの場面ごとに、選ぶ基準と売り場の探し方まで整理しています。
先に結論をお伝えすると、新聞紙の代わりは1つに決めず、用途ごとに使い分けるのが正解です。新聞紙は「吸う・包む・遮光する」を1枚でこなす万能選手でしたが、100均には各役割に特化した品がそれぞれ100円で並んでいます。むしろ性能は上がります。
新聞紙の代わりになる100均グッズ早見表【用途別】
まず全体像から見ていきます。新聞紙が果たしていた機能は、大きく分けて「水分を吸う」「油を吸う」「光をさえぎる」「汚れを受ける」の4つです。この機能ごとに置き換え先を決めると、買い物で迷わなくなります。
| 用途 | 代わりになるもの | 売り場 |
|---|---|---|
| 野菜を包む・湿気を取る | キッチンペーパー | キッチン消耗品 |
| まるごと1本を包む・遮光 | クラフト紙、紙袋 | ラッピング・文具 |
| 冷蔵庫での野菜保存 | 鮮度保持袋、野菜保存袋 | キッチン用品 |
| 揚げ油の処理 | 吸油パッド、油凝固剤 | キッチン消耗品 |
| 生ゴミの水切り | 水切り袋、不織布ネット | ゴミ袋・排水口用品 |
| 作業台の汚れ受け | クラフト紙、まな板シート | ラッピング、キッチン用品 |
このうち出番が多いのは、上から3つの野菜まわりです。新聞紙で野菜を包む習慣がある家庭ほど、代わりが見つからずに困りやすい部分でもあります。まずはキッチンペーパーを1つ持っておけば、大半の場面はしのげます。
新聞紙の代用品を1つだけ選ぶなら、キッチンペーパーです。吸湿・吸油の両方に使え、食品用として作られているため、食材に直接触れさせても気になりません。
野菜の保存で新聞紙の代わりになるもの
野菜を新聞紙で包むのは、余分な水分を吸わせつつ、乾燥しすぎるのも防ぐためです。つまり求められているのは「適度に吸って、適度に通す」性質。この条件を満たす100均アイテムは3種類あります。野菜の種類と保存場所によって使い分けます。

キッチンペーパー|吸湿と通気のバランスがよい
もっとも手軽な代用品がキッチンペーパーです。新聞紙と同じ紙なので吸湿性があり、ぴったり密着しないため通気も確保できます。きのこ類やカット野菜のように、水滴が付くと傷みが早まる食材と相性がよい素材です。
使い方は、野菜を1枚でくるんでからポリ袋に入れ、袋の口は軽く折るだけにします。密閉すると湿気の逃げ場がなくなるためです。紙が湿ってきたら交換します。目安は2〜3日に1回で、この一手間があるかどうかで日持ちがはっきり変わります。
難点はサイズです。大根やごぼうをまるごと包むには足りず、2〜3枚をつなげることになります。長い野菜を扱うことが多いなら、次に紹介するクラフト紙のほうが向いています。
クラフト紙・包装紙|まるごと1本を包むとき
100均のラッピングコーナーには、無地のクラフト紙がロールやカット済みで置かれています。新聞紙にもっとも近い使い心地なのがこれです。大きさがあるので大根やごぼう、白菜の半割りといった大物も1枚でくるめます。
さらにありがたいのが遮光性です。じゃがいもは光に当たり続けると皮が緑がかり、その部分には食べないほうがよい成分が増えます。農林水産省も緑色になった部分は取り除くよう案内しています。クラフト紙で包んで紙袋や段ボールに入れておけば、この変化を抑えられます。
ただしクラフト紙はラッピング用で、食品に触れる前提で作られてはいません。気になる場合は野菜を直接包まず、袋やかごの内側に敷く使い方にとどめるのが安心です。
鮮度保持袋・野菜保存袋|繰り返し使えて省スペース
冷蔵庫の野菜室で使うなら、専用の鮮度保持袋が手間のうえで有利です。袋に微細な穴が開いていて、中の湿度を保ちながら余分なガスを逃がす構造になっています。包む作業がいらず、入れて口を閉じるだけで済みます。
枚数は10〜30枚入りが中心で、洗って乾かせば数回は使い回せます。紙と違って湿ってもへたらないため、葉物野菜のように水分の多い食材に向いています。野菜室のスペースを取らないのも、紙で包む方式にはない利点です。
そもそも新聞紙が要る野菜・要らない野菜
意外に見落とされがちですが、すべての野菜を包む必要はありません。包む価値が高いのは、常温で長く置く根菜類です。じゃがいも、さつまいも、里芋、大根、ごぼうあたりが該当します。乾燥と光の両方を防ぐ意味があるためです。
反対に、数日で食べきる野菜や、もともと袋詰めで売られているものは、そのまま野菜室に入れて問題ありません。トマトやきゅうりのように包んだせいで蒸れる食材もあります。新聞紙がないことに焦る前に、まず包む必要があるかを考えたほうが早い場面も多いのです。
冷凍してしまえば包む工程そのものがなくなります。使い切れない野菜は下処理して冷凍に回すほうが、結果的に無駄が出ません。

なお、保存中に色が変わった野菜をどう判断するかは、食材ごとに基準が違います。切り口の変色が問題ないケースもあるので、迷ったら個別に確かめてください。

揚げ物の油の処理で新聞紙の代わりになるもの
使い終わった揚げ油を新聞紙に吸わせて捨てる方法は、代わりのグッズがそろっている領域です。100均のキッチン消耗品コーナーには、油専用の処理アイテムが複数並んでいます。量と手間で選び分けます。

吸油パッド・油吸収シート|少量の油に向く
フライパンに残った程度の油なら、吸油パッドが手軽です。不織布やパルプでできた小さなパッドで、油を吸わせてそのまま燃えるゴミに出せます。新聞紙のように何枚も重ねる必要がなく、キッチンに常備しても場所を取りません。
吸える量は商品によって違い、1枚あたり数十ミリリットルから200ミリリットル程度が目安です。パッケージの表示を確認して、揚げ物の頻度に合う容量のものを選んでください。鍋いっぱいの油に使うと枚数がかさみ、割高になります。
油凝固剤|鍋いっぱいの油をまとめて固める
天ぷら鍋を丸ごと処理するなら、粉末の油凝固剤が確実です。熱いうちに規定量を入れて溶かし、冷めて固まったらすくって捨てます。吸わせる方式と違って紙が不要で、鍋の中がきれいになるのも利点です。
使う量は油の分量で決まっているため、パッケージの表を必ず見てください。少なすぎると固まりきらず、鍋の底に液体が残ります。100均では小分けの分包タイプが多く、600〜650ミリリットル分が1包という構成が一般的です。
牛乳パック+キッチンペーパー|買い足さずに済ませる
買い置きがないときに使えるのが、洗って乾かした牛乳パックです。中にキッチンペーパーや古布を詰め、冷めた油を流し込んでから口をテープで閉じます。紙パックは内側が防水加工されているので、外にしみ出しにくいのが強みです。
火を止めてから最低でも1時間はそのまま置きます。熱い油を紙に触れさせないことが、この作業でいちばん大事な点です。
牛乳パックにキッチンペーパーを詰めます。油の量に対して紙が少ないと吸いきれないので、ゆるく多めに入れておきます。
こぼさないようゆっくり流し込み、紙が油を吸ったのを確認してから、口をテープでしっかり留めます。
念のため少量の水を含ませてから、自治体の区分に従って出します。可燃ゴミの扱いは地域差があるため、事前に確認してください。
やってはいけない油の捨て方
まず、油をそのまま排水口に流すのは避けてください。配管の内側で固まって詰まりの原因になり、下水処理の負担にもなります。少量でも習慣にしないほうが無難です。
もうひとつ気をつけたいのが、熱いままの油を紙に吸わせることです。天ぷら油は放置すると発熱して発火に至る場合があり、消防機関も注意を呼びかけています。紙に吸わせた直後のゴミ袋を室内に長く置かず、水を含ませてから出すのはこのためです。
生ゴミの水切り・消臭で新聞紙の代わりになるもの
生ゴミを新聞紙で包むのは、水分を吸わせてにおいと汁もれを抑えるためです。ここも代わりが豊富で、100均のゴミ袋コーナーと排水口用品コーナーの2か所を見れば、たいてい解決します。
水切り袋・不織布ネット|三角コーナーごと処理する
排水口や三角コーナーにかぶせる不織布の水切り袋は、生ゴミの水分を落としながらためられます。袋のまま持ち上げて捨てられるので、包み直す手間がありません。50〜100枚入りが100円前後で、コストの面でも新聞紙に引けを取りません。
においを抑えるうえで効くのは、素材よりも水分量です。捨てる前に軽く絞るだけで、翌日のにおいがかなり変わります。野菜くずは調理中にまとめて水を切っておくと、あとが楽になります。
クラフト紙・紙袋|新聞紙にいちばん近い使い方
「包んで捨てる」動作をそのまま再現したいなら、クラフト紙か食パンの空き袋、お菓子の紙箱などが使えます。特に無地のクラフト紙はインクを気にせず済み、破れにくいのが利点です。
魚のあらや肉のトレーに残った汁など、においが強いものは二重にするか、ポリ袋と組み合わせてください。紙だけだと汁がしみ出し、ゴミ箱の底が汚れます。夏場は特に、紙とポリ袋の併用が現実的です。
ちなみに包む紙は、新品である必要はありません。通販の緩衝材に入っていた紙や、パンを買ったときの紙袋も同じように使えます。捨てる前提の紙をためておくと、そのつど買い足さずに済みます。
においを抑える一工夫
包む素材を変えるだけでなく、においのもとを減らす手もあります。使い終わったコーヒーかすや茶がらを乾かして生ゴミに混ぜる方法は、水分を吸わせながらにおいを紛らわせる昔ながらのやり方です。
重曹をひとふりするのも手軽です。100均の掃除用品コーナーに置かれており、生ゴミの酸性のにおいをやわらげる働きが期待できます。どちらも劇的な効果があるものではありませんが、ゴミ出しまでの数日をしのぐには十分です。
それでも夏場のにおいが気になるなら、生ゴミを袋に入れて冷凍庫で保管し、収集日にそのまま出す方法もあります。場所は取りますが、においの発生自体を止められる点では確実です。
100均での探し方と選び方|ダイソー・セリア・キャンドゥ
ここまで挙げたアイテムは、どれも大手3チェーンで扱いがあります。ただし置かれている棚がばらけているため、店内を1周してしまいがちです。目的別に売り場を絞ると早く見つかります。

売り場はどこを見るか
キッチンペーパー、吸油パッド、油凝固剤は、いずれもキッチン消耗品の棚にまとまっています。ラップやアルミホイルの近くを探してください。鮮度保持袋は保存容器やポリ袋のコーナーで、こちらは別の棚になっていることが多い品です。
クラフト紙だけは毛色が違い、ラッピング用品か文具の棚にあります。「包装紙」「クラフトロール」といった名前で売られているので、キッチンコーナーで見つからなくても諦めないでください。水切り袋は排水口ネットと同じ棚です。
枚数とコスパで選ぶ
同じ100円でも入り数はかなり違います。鮮度保持袋は10枚入りと30枚入りが並んでいることがあり、単純に多いほうが得とは限りません。厚みやサイズが違うためです。使う野菜の大きさに合うかを先に見てください。
油の処理グッズは、揚げ物の頻度で選ぶのが合理的です。月に数回ならパッド、鍋で本格的に揚げるなら凝固剤というのが目安になります。両方を少しずつ買って試すのも、100円だからこそできる方法です。
紙類は湿気に弱いので、使い切れる量にとどめるのが結局は得です。クラフト紙のロールは長く残りがちですが、袋の口を留めて棚にしまっておけば品質はそれほど落ちません。
食品に直接触れてよいかを確認する
意外と見落とされるのがここです。キッチンペーパーや鮮度保持袋は食品用として作られていますが、ラッピング用のクラフト紙やインテリア用のペーパーはその前提ではありません。パッケージに用途の記載があるかを確かめてください。
- 用途表示……食品に触れてよいか。記載がなければ敷く・受けるだけの使い方にする
- サイズ……包みたい野菜がおさまるか。大根やごぼうは30cm四方では足りない
- 入り数……使う頻度に見合うか。使い切れずに湿気るくらいなら少量で十分
季節ごとに出回る野菜が変われば、必要な保存方法も変わります。その時期の野菜に合わせて備えておくと、買ってから慌てずに済みます。

100円ショップのキッチングッズは、保存用品だけでなく調理器具も充実しています。ダイソーの蒸し器を例に、タイプごとの選び方と使い方をまとめた記事もあります。

100円ショップでそろうのは、保存用品や調理器具だけではありません。果物の下ごしらえに使う道具も同じ売り場で探せます。りんごの皮むきや芯抜きに使えるグッズは、こちらでタイプ別にまとめました。

新聞紙の代わりについてよくある質問
- 新聞紙の代わりに一番おすすめなのはどれですか?
-
用途を問わず1つ選ぶならキッチンペーパーです。吸湿にも吸油にも使え、食品用として作られているため野菜に直接触れさせても問題ありません。ただし大根のような長い野菜を包むにはサイズが足りないので、その場合はクラフト紙を足してください。
- キッチンペーパーで野菜を包んでも大丈夫ですか?
-
問題ありません。むしろ新聞紙よりインクの心配がない分、食材に触れさせる用途には向いています。包んだあとはポリ袋に入れ、口を密閉せずに軽く折っておくのがコツです。紙が湿ってきたら2〜3日を目安に取り替えてください。
- 新聞紙はどこかでもらえませんか?
-
新聞販売店で古紙を分けてもらえる場合があり、引っ越し用にまとめて譲ってくれることもあります。ただし常に用意があるとは限りません。定期的に必要なら、100均のクラフト紙を買っておくほうが確実です。
- キッチンペーパーで揚げ油を吸わせてもいいですか?
-
少量なら使えますが、必ず油を冷ましてからにしてください。天ぷら油は放置すると発熱して発火に至ることがあり、消防機関も注意を呼びかけています。鍋いっぱいの量を処理するなら、紙に吸わせるより凝固剤で固めるほうが安全で手早く済みます。
- チラシや雑誌で代用できますか?
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汚れ受けや梱包の緩衝材としてなら使えます。ただしチラシや雑誌は光沢加工されたものが多く、新聞紙ほど水分を吸いません。野菜を包む用途や油の処理には向いていないと考えてください。
- じゃがいもは必ず包む必要がありますか?
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常温で長く置くなら包んだほうが安心です。じゃがいもは光に当たり続けると皮が緑がかり、その部分は取り除く必要が出てきます。数日で使い切るなら、暗い場所に置くだけでも十分です。
まとめ|用途で分ければ新聞紙はなくても困らない
新聞紙が家にないことは、もう珍しいことではありません。困るのは代わりが見つからないからではなく、1枚で何役もこなしていた便利さに気づいていないからです。役割ごとに分けてしまえば、置き換えはむしろ簡単になります。
- 野菜を包む……キッチンペーパー、大物にはクラフト紙、冷蔵なら鮮度保持袋
- 揚げ油の処理……少量は吸油パッド、鍋ごとなら凝固剤、常備品がなければ牛乳パック
- 生ゴミ……不織布の水切り袋、包みたいならクラフト紙とポリ袋の併用
- 確認すること……食品用の表示、包む野菜に対するサイズ、使い切れる入り数
まずはキッチンペーパーと鮮度保持袋の2つから始めてみてください。合わせて200円で、野菜まわりの困りごとはほぼ解消します。足りないと感じた場面が出てきてから、クラフト紙や油の処理グッズを買い足せば十分です。
