ミョウガの栄養素を解説|注目成分と栄養を逃さない食べ方

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ミョウガに含まれる主な栄養素

ミョウガは約96%が水分で、100gあたり約11kcalと非常に低カロリーな野菜です。しかし、ビタミンやミネラルなどの微量栄養素がバランスよく含まれています。

低カロリーながら、カリウム・ビタミンK・食物繊維など毎日の食事で不足しがちな栄養素を手軽に補える食材です。

薬味として少量使うだけでも、香り成分や辛味成分によるメリットが期待できます。ここからは、ミョウガの代表的な栄養素を見ていきましょう。

カリウム・マグネシウムなどのミネラル

ミョウガ100gあたりに含まれるカリウムは約210mgです。カリウムは体内の余分なナトリウムを排出する働きがあり、塩分の多い食事が気になる方にとってうれしい成分といえます。

そのほか、マグネシウムやカルシウム、鉄分なども少量ながら含まれています。単体で大量に摂る食材ではありませんが、薬味として毎日の食事に取り入れることで、ミネラル補給の底上げにつながるでしょう。

ビタミンK・ビタミンC・葉酸

ミョウガにはビタミンKが100gあたり約20μg含まれています。ビタミンKは血液の凝固や骨の形成にかかわる栄養素です。

また、ビタミンCや葉酸も含まれており、日々の食事で少しずつ摂り入れるのに向いています。とくに葉酸は妊娠期に意識して摂りたい栄養素として知られているため、食卓にミョウガを添えるのもひとつの方法です。

食物繊維

ミョウガ100gあたりの食物繊維は約2.1gです。これはレタス(100gあたり約1.1g)のおよそ2倍にあたります。

不溶性食物繊維が中心で、腸のぜん動運動をサポートする働きが期待されています。みそ汁の具やサラダのトッピングとして加えれば、無理なく食物繊維を増やせます。

ミョウガを刻んだ薬味の写真

ミョウガ特有の香り・辛味成分

ミョウガの魅力は、ビタミンやミネラルだけではありません。独特の香りや辛味を生み出す成分にも注目の働きがあります。

αピネン(爽やかな香りの正体)

ミョウガの爽やかな香りの正体は「αピネン」という精油成分です。αピネンは針葉樹の香りとしても知られ、森林浴のリフレッシュ効果の一因とされています。

αピネンには食欲を刺激したり、血行をサポートしたりする働きがあるとされています。夏バテで食欲が落ちたときにミョウガが薬味として重宝されるのは、この香り成分のおかげともいえるでしょう。

ただし、αピネンは揮発性が高いため、刻んでから時間が経つと香りが飛んでしまいます。食べる直前に切るのがポイントです。

ミョウガジアール(辛味成分)

ミョウガのピリッとした辛味を生み出しているのが「ミョウガジアール」という成分です。生姜に含まれるジンゲロールと似た構造を持ち、抗菌作用があるとされています。

昔から薬味として刺身や冷ややっこに添えられてきたのは、おいしさだけでなく、この抗菌作用も理由のひとつと考えられています。

アントシアニンの抗酸化パワー

ミョウガの赤紫色の色素にも、見逃せない栄養が含まれています。ここではポリフェノールの一種であるアントシアニンについて解説します。

ミョウガが赤い理由

ミョウガの外皮が赤紫色をしているのは、アントシアニンという色素が含まれているからです。アントシアニンはブルーベリーやナスにも含まれるポリフェノールの一種で、植物が紫外線から身を守るために作り出す成分です。

ポリフェノールとしての特徴

アントシアニンには抗酸化作用があり、体内で増えすぎた活性酸素のバランスを整える働きが期待されています。

アントシアニンは水溶性のため、長時間水にさらすと流れ出てしまいます。色鮮やかな赤紫を保つためにも、水にさらす時間は短めにするのがおすすめです。

ミョウガの赤紫色の断面アップ

ミョウガの栄養を逃さない食べ方のコツ

せっかくのミョウガの栄養素も、調理法によっては損なわれてしまうことがあります。ここでは栄養を無駄なく摂るための3つのコツを紹介します。

栄養を逃さない3つのコツ
  • 水にさらしすぎない(30秒〜1分が目安)
  • 加熱は短時間にとどめる
  • 生のまま薬味として使うのがベスト

水にさらしすぎない

ミョウガのアク抜きで水にさらす方は多いでしょう。しかし、長時間水に浸けるとカリウムやビタミンC、アントシアニンなどの水溶性成分が流出してしまいます。

アク抜きが必要な場合でも、30秒〜1分程度さっと水にくぐらせるだけで十分です。新鮮なものであれば、水にさらさずそのまま刻んでも問題ありません。

加熱は短時間にする

αピネンやミョウガジアールは熱に弱い成分です。天ぷらや炒め物にする場合は、短時間でサッと火を通すのがコツになります。

みそ汁に入れるときは、火を止めてから加えると香りや栄養を保ちやすくなります。「仕上げに添える」という意識を持つと失敗しにくいでしょう。

生で薬味として使うのがベスト

栄養面でもっとも効率が良いのは、やはり生のまま薬味として使う方法です。刻みたてのミョウガを冷ややっこやそうめんに添えれば、αピネンの香りもミョウガジアールの辛味もまるごと楽しめます。

生で食べる直前に刻むのが、ミョウガの栄養と香りを最大限に活かすポイントです。

他の薬味との栄養比較

ミョウガと同じく薬味の定番である大葉や生姜と、栄養素を比較してみましょう。それぞれに異なる強みがあることがわかります。

ミョウガ・大葉・生姜を比べてみよう

栄養素(100gあたり)ミョウガ大葉生姜
カロリー11kcal32kcal30kcal
カリウム210mg500mg270mg
ビタミンK20μg690μg
食物繊維2.1g7.3g2.1g
ビタミンC2mg26mg2mg
特有成分αピネン・ミョウガジアールペリルアルデヒドジンゲロール・ショウガオール

数値だけを見ると大葉がもっとも栄養豊富に見えますが、実際に薬味として食べる量は1回あたり数gほどです。大切なのは、どれかひとつに偏らず、料理に合わせて使い分けることでしょう。

ミョウガは圧倒的に低カロリーなのが強みです。カロリーを気にせず使える薬味として、夏場はとくに出番が多くなります。

ミョウガ・大葉・生姜を並べた薬味三種

「ミョウガを食べると物忘れする」は本当?

「ミョウガを食べすぎると物忘れがひどくなる」という話を聞いたことがある方もいるのではないでしょうか。結論からいうと、科学的な根拠はありません

俗説の由来と科学的根拠

この俗説の由来は、仏教の逸話にさかのぼります。お釈迦様の弟子に周利槃特(しゅりはんどく)という人物がいました。彼は自分の名前すら忘れてしまうほど物忘れがひどく、名札を首からさげていたといいます。

周利槃特の死後、墓の周りに見慣れない植物が生えてきたため、「名を荷(にな)って歩いた人の墓に生えた草」ということで「茗荷(みょうが)」と名付けられたという言い伝えがあります。

つまり、ミョウガの名前の由来に物忘れのエピソードが結びついただけであり、ミョウガの成分が記憶力に悪影響を及ぼすという研究結果はありません。安心して食卓に取り入れてください。

ミョウガは1日にどれくらい食べてよい?

明確な上限はありませんが、薬味として使う一般的な量(1〜3個程度)であれば問題ありません。食物繊維が豊富なため、一度に大量に食べるとお腹がゆるくなる場合があります。

ミョウガは生で食べても大丈夫?

生食できる野菜です。刻んで薬味にしたり、甘酢漬けにしたりするのが定番の食べ方です。

ミョウガの旬はいつ?

夏ミョウガの旬は6〜7月、秋ミョウガは8〜10月です。旬のものは香りが強く、栄養価も高い傾向があります。

まとめ

ミョウガの栄養素について、成分の特徴から食べ方のコツまで解説しました。

ミョウガの栄養素のポイントをおさらいしましょう。

  • カリウム・ビタミンK・食物繊維など、低カロリーながら微量栄養素がバランスよく含まれている
  • αピネンやミョウガジアールといった特有成分が、食欲増進や抗菌に役立つとされている
  • アントシアニンの抗酸化作用にも注目されている
  • 栄養を逃さないためには「水にさらしすぎない」「加熱は短時間」「生で食べるのがベスト」
  • 「物忘れする」という俗説に科学的根拠はない

旬の夏には特に香りが豊かになるミョウガ。冷ややっこやそうめんの薬味として、ぜひ毎日の食卓に取り入れてみてください。

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