梅雨入りの便りが聞こえる6月。店先には、初夏ならではのみずみずしい果物が一気に並びはじめます。さくらんぼやびわ、メロンに早生の桃。どれも今だけの味わいです。
この記事では、6月に旬を迎える果物を8種類えらび、それぞれの特徴と旬の時期、おいしいものの選び方、鮮度を保つ保存方法、味わい方の豆知識までをまとめました。買い物や贈り物の参考にしてみてください。
6月が旬の果物とは?「走り・盛り・名残」で楽しむ初夏のフルーツ
6月は、春の柑橘がそろそろ終わり、初夏のさわやかな果物が出そろう季節です。さくらんぼやびわのように初夏が本番のものに加え、桃やすももなど夏に向けて走りはじめる果物も並びます。
日本では昔から、旬を3つの段階に分けて楽しんできました。出はじめで数が少なく珍しい「走り(はしり)」、いちばん多く出回って味も値段も手ごろになる「盛り(さかり)」、そして名残を惜しみながら味わう「名残(なごり)」です。6月は果物によってこの段階がさまざまで、走りと盛りが入り混じる楽しい時期といえます。

「6月って何が旬だっけ?」と迷ったら、まずはこの記事の8種類をチェックしてみてくださいね。
5月に旬を迎える果物が気になる方は、こちらの記事もあわせてどうぞ。


6月が旬の果物8選|特徴と旬の時期一覧
結論から言うと、6月の主役はさくらんぼ・びわ・メロンの3つです。そこに、すももや早生の桃、梅、ブルーベリー、輸入のマンゴーなどが加わります。まずは8種類を順番に見ていきましょう。


さくらんぼ(5月下旬〜7月上旬)
初夏を代表する果物といえば、やはりさくらんぼです。国産では山形県が有名で、「佐藤錦」や「紅秀峰」といった品種が6月に最盛期を迎えます。粒がそろっていてつやがあり、軸が緑色でいきいきしているものが新鮮なサインです。
びわ(5〜6月)
やさしい甘さとなめらかな果肉が魅力のびわは、6月が食べごろの果物です。長崎県や千葉県が主な産地として知られています。皮にうぶ毛がしっかり残り、ふっくらと色づいたものを選びましょう。
メロン(5〜7月)
初夏から夏にかけて出回るメロンも、6月が本格シーズンです。マスクメロンのような網目のあるものから、アンデスメロンやプリンスメロンまで種類はさまざま。お尻の部分をそっと押して、少し弾力を感じるくらいが食べごろの目安です。
すもも・あんず(6月〜)
甘ずっぱい味わいのすももと、ジャムやお酒でおなじみのあんずも6月から出はじめます。すももは皮にハリがあり、全体がきれいに色づいたものが良品です。あんずは生食より、加工して楽しむことが多い果物です。
桃(早生種・6月〜)
桃の本番は7〜8月ですが、6月には「日川白鳳」などの早生種が出はじめます。走りの桃は、これからの夏を感じさせてくれる存在です。香りがよく、全体がふっくらと丸いものを選ぶとよいでしょう。
梅(完熟梅・6月)
梅干しや梅酒づくりに欠かせない梅も、6月が旬のまっただ中です。青梅は5〜6月、黄色く熟した完熟梅は6月が中心。梅酒には青梅、梅干しには完熟梅と、用途で使い分けるのがコツです。
ブルーベリー(6〜8月)
そのまま食べてもお菓子にしても楽しめるブルーベリーは、6月から収穫がはじまります。実に白っぽい粉(ブルーム)がついているものが鮮度の良い証拠です。粒が大きく、ふっくらしたものを選びましょう。
マンゴー・パインなどの果物
輸入物や沖縄産のマンゴー、パイナップルも、6月ごろから店頭でよく見かけるようになります。トロピカルな甘さで、初夏の食卓に彩りを添えてくれます。マンゴーは表面につやがあり、甘い香りが立ってきたら食べごろです。
主な8種類の旬の時期をまとめると、次のとおりです。
| 果物 | 主な旬の時期 | 主な産地・特徴 |
|---|---|---|
| さくらんぼ | 5月下旬〜7月上旬 | 山形など。佐藤錦が代表 |
| びわ | 5〜6月 | 長崎・千葉など |
| メロン | 5〜7月 | 網目系・青肉系など多彩 |
| すもも・あんず | 6月〜 | 甘ずっぱい初夏の味 |
| 桃(早生) | 6月〜 | 本番は7〜8月 |
| 梅 | 6月 | 青梅・完熟梅 |
| ブルーベリー | 6〜8月 | ブルームが鮮度の目安 |
| マンゴー・パイン | 6月〜 | 輸入・沖縄産が中心 |
失敗しない!6月の果物の選び方
おいしい果物を選ぶコツは、果物ごとに見るポイントが違うことを知っておくことです。ここでは6月の主役級について、選び方のポイントを整理します。
さくらんぼ・びわの見分け方
さくらんぼは、実の色が濃く、表面につやとハリがあるものを選びます。軸の色も大切で、緑色でみずみずしいものほど新鮮です。茶色く乾いた軸は鮮度が落ちているサインなので避けましょう。
びわは、皮全体がムラなくきれいなオレンジ色に色づき、うぶ毛とつやが残っているものが良品です。ふっくらとして左右が対称に近い形のものを選ぶと、果肉もたっぷり詰まっています。
メロン・桃の食べ頃の見極め方
メロンは、香りが食べごろの目安になります。お尻の部分から甘い香りが立ち、軽く押してやわらかさを感じたら食べごろです。買ってすぐ固い場合は、常温で数日おいて追熟させましょう。
桃も同じく、おだやかな弾力と甘い香りが出てきたタイミングがベストです。固いうちに冷やしすぎると追熟が止まってしまうため、食べる直前まで常温で待つのがおすすめです。
- 表面につやとハリがあるか
- 色づきがムラなくきれいか
- 持ったときにずっしり重みを感じるか
- 傷やへこみ、変色がないか
鮮度を保つ保存方法
6月の果物は、追熟が必要なものとそうでないものを分けて考えるのが基本です。冷やしすぎると味が落ちる果物もあるので、種類に合わせて保存しましょう。
追熟が必要な果物・不要な果物
メロンや桃、マンゴーは、買ってすぐ固ければ常温で追熟させると甘みと香りが増します。直射日光を避けた涼しい場所におき、食べごろになったら冷蔵庫で軽く冷やしてからいただきましょう。
一方、さくらんぼ・びわ・ブルーベリーは追熟しません。買ったときがいちばんおいしい状態なので、できるだけ早めに食べきるのがおすすめです。
冷蔵・常温・冷凍の使い分け
さくらんぼやブルーベリーは、洗わずに保存容器へ入れ、食べる直前に洗うと鮮度が長持ちします。食べきれない分は冷凍しておくと、シャーベット感覚で楽しめます。
びわは特にデリケートな果物で、冷蔵庫に入れると低温障害で味が落ちやすい性質があります。基本は風通しのよい常温で保存し、早めに食べきりましょう。詳しい保存のコツは、こちらの記事でも紹介しています。





「冷蔵庫に入れておけば安心」とは限らないんですね。果物によって正解が違うのがおもしろいところです。
6月の旬果物のおいしい食べ方・栄養
旬の果物は、まずはそのまま味わうのがいちばんです。そのうえで、含まれる栄養を知っておくと食卓での楽しみが広がります。
そのまま味わうコツ
果物は冷やしすぎると甘みを感じにくくなります。冷蔵庫から出してすぐより、食べる少し前に取り出して、ほどよく冷えたくらいでいただくと甘さが引き立ちます。
メロンや桃は食べる直前に冷やすのがコツです。さくらんぼやブルーベリーは、ヨーグルトに添えたり、凍らせてそのまま食べたりするのも手軽でおすすめです。
含まれる栄養素の豆知識
6月の果物には、体にうれしい栄養素が含まれています。たとえばさくらんぼやびわにはβ-カロテン、ブルーベリーにはアントシアニンというポリフェノールの一種、メロンにはカリウムなどが含まれています。
果物はビタミンや食物繊維、水分の補給源としても役立ちます。蒸し暑くなる6月は、みずみずしい旬の果物で気持ちよく水分を取り入れたい季節です。
同じ6月が旬の野菜やお魚も、選び方や食べ方のコツとあわせてまとめています。旬の食卓づくりの参考にどうぞ。




よくある質問
- 6月にいちばんおいしい果物は何ですか?
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さくらんぼ・びわ・メロンの3つが6月の主役です。とくにさくらんぼは6月が最盛期で、佐藤錦などの人気品種が手に入りやすくなります。
- さくらんぼは冷蔵庫で保存していいですか?
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さくらんぼは追熟しないため、買ったときがいちばんおいしい状態です。洗わずに保存容器へ入れて冷蔵し、2〜3日を目安に早めに食べきりましょう。
- メロンの食べごろはどう見分けますか?
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お尻の部分から甘い香りが立ち、軽く押してやわらかさを感じたら食べごろです。固いうちは常温で数日おいて追熟させてから冷やすと、おいしくいただけます。
まとめ:6月は初夏のフルーツを旬で楽しもう
- 6月の主役はさくらんぼ・びわ・メロンの3つ
- 選び方はつや・ハリ・色づき・重みがポイント
- 追熟するもの(メロン・桃)としないもの(さくらんぼ・びわ)を分けて保存する
- びわは冷蔵を避け、常温で早めに食べきる
6月は、初夏ならではのみずみずしい果物がそろう季節です。今だけの味わいを、選び方と保存のコツを押さえながら存分に楽しんでみてください。旬の野菜やお魚とあわせて、季節の食卓を豊かにしていきましょう。






