砂肝の下処理|銀皮の取り方を包丁あり・なしで解説(茹で方も)

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コリコリとした食感が魅力の砂肝。でも、買ってきたまま調理すると「なんだか硬い部分がある」「少し臭みが気になる」と感じたことはありませんか。その原因の多くは、砂肝についている「銀皮(ぎんぴ)」という硬い膜にあります。

この記事では、砂肝の下処理について、銀皮の取り方を包丁あり・包丁なしの両方でわかりやすく解説します。切り方や茹で方、保存のコツまでまとめたので、初めての方も安心して取り組めます。

下処理といっても、やることは大きく3つです。表面の水気をふき取る、硬い銀皮を外す、料理に合わせて切る。この順に進めれば、特別な道具がなくても1パック分が5分ほどで片づきます。

まな板の上に置かれた生の砂肝、ライフスタイル感のある明るいキッチン写真
目次

砂肝の下処理は必要?しないとどうなる

砂肝の下処理は、必ずしも全工程が必須というわけではありません。ただし、食感や仕上がりを良くしたいなら「銀皮を取る」工程はしておくのがおすすめです。まずは、なぜ下処理をするのかを知っておきましょう。

売り場に並ぶ砂肝には、銀皮がついたままのものと、あらかじめ取り除かれたものがあります。パックの上から見て、身の表面に白っぽい筋のような膜が張っていれば銀皮つきです。処理済みのものは全体が赤茶色で、身のふちがなめらかに見えます。買った砂肝がどちらなのかを先に確かめると、必要な作業が決まります。

下処理する理由(銀皮・コリコリ食感・臭み)

砂肝には、白っぽくて硬い「銀皮」と呼ばれる部分があります。これは砂肝の左右についている筋のような膜で、加熱しても硬さが残りやすい部分です。

銀皮を取り除くと、口当たりが良くなり、砂肝本来のコリコリ食感を楽しみやすくなります。また、表面の汚れや水分をふき取ることで、気になりやすいクセもやわらげられます。

銀皮が硬いのは、砂肝の筋肉を包む丈夫な膜だからです。加熱すると縮んで身に張りつき、噛んでも切れにくい層になります。身のほうは火が通ると締まるだけなので、コリコリとした歯ごたえが残ります。取り除くのは、白く厚みのある部分だけで十分です。

銀皮って取らなきゃダメ?と迷いますが、調理法によって取る・取らないを選べばOKですよ。

下処理しないと残る「硬い部分」とは

下処理をしないまま調理すると、銀皮の部分だけが噛み切りにくく残ることがあります。特に炒め物や揚げ物では、この硬さが目立ちやすくなります。

一方で、煮込みやスープのようにじっくり加熱する料理なら、銀皮が気になりにくいこともあります。料理に合わせて、下処理の程度を調整するのがコツです。

煮込みで気になりにくくなるのは、長く加熱するうちに膜がやわらぐためです。汁物に入れるなら20分以上を目安にすると、口に残りにくくなります。串焼きや素揚げのように数分で仕上げる料理では、膜は硬いまま残ります。噛み切れない部分が出たときは、その料理のときだけ銀皮を外す使い分けに切り替えます。

下処理の考え方:炒め物・揚げ物・焼き物など、食感をはっきり楽しむ料理は銀皮を取るのがおすすめです。長く煮込む料理なら、銀皮を残しても気になりにくくなります。

砂肝の下処理(銀皮)の取り方|包丁を使う方法

包丁を使う方法は、銀皮をしっかり取り除けるのが利点です。やり方は大きく2つあり、「削ぎ取る方法」と「切り込んで引っ張る方法」があります。自分のやりやすい方を選んでください。

砂肝は1個ずつ扱うので、パックから全部出してしまうより、まな板の脇に並べて手に取るほうが進みます。処理が済んだものと手つかずのものを左右に分けると、どこまで進んだかが一目で分かります。銀皮を外した分だけ仕上がりの重さは軽くなりますが、減るのは加熱しても硬いまま残る部分です。

包丁で砂肝の銀皮を削いでいる手元のアップ写真、明るく清潔感のあるキッチン

削ぎ取る方法

銀皮の面をまな板につけて置き、包丁をまな板と平行になるように寝かせて入れます。そのまま身と銀皮の間に刃を滑らせ、銀皮を薄く削ぎ取るイメージです。

砂肝は左右に膨らんだ形をしているので、ふくらみの間にある白い膜の部分を狙うのがポイントです。慣れると左右の銀皮を手早く処理できます。

刃を入れる角度は、まな板に対して10度ほどの浅い角度が目安です。刃を立てると身まで切り込み、寝かせすぎると膜の上を滑ります。押し切るのではなく、刃元から刃先へ手前に引くと薄くそげます。身を削りすぎたときは、残った身を細かく切って炒め物に回せば無駄になりません。

STEP
砂肝を半分に切る

中央のくびれた部分に包丁を入れ、左右2つに切り分けます。これで銀皮の位置がわかりやすくなります。

STEP
銀皮を下にして置く

白い銀皮の面をまな板側にして置きます。身の丸い面が上を向いた状態です。

STEP
包丁を寝かせて削ぐ

包丁を寝かせ、身と銀皮の境目に刃を入れて薄く削ぎ取ります。反対側の銀皮も同様に処理します。

切り込んで引っ張る方法

もう一つは、銀皮の境目に切り込みを入れてはがす方法です。白い部分に向かって、身の半分から3分の2ほどまで浅く切り込みを入れます。

切り込んだあと、切り離した銀皮を包丁の先で軽く押さえて固定し、身のほうを持って引っ張るとペリッとはがれます。包丁を入れる深さに慣れると、無駄なく取り除けます。

切り込みが浅いと膜だけが伸びて、引っ張ってもはがれません。刃先が身と膜の境目に届くと抵抗が急に軽くなるので、その感触で手を止めます。はがした膜に身がたくさんついていたら、切り込みが深すぎたサインです。途中で膜がちぎれたときは、残った端をつまみ直して同じ向きに引きます。

包丁なしで銀皮を取る方法

包丁の扱いが苦手な方や、手早く済ませたい方には包丁なしの方法もあります。竹串やキッチンペーパーを使えば、刃を使わずに銀皮をむくことができます。

刃物を出さずに済むので洗い物が減り、台所に子どもがいるときでも進めやすい方法です。ただし、この方法で外せるのは端をつまめる厚みのある膜までです。身に薄く張りついた部分は残りやすく、仕上がりは包丁より少し粗くなります。数をまとめて手早く処理したいときに向いています。

竹串・キッチンペーパーを使うやり方

竹串を使う場合は、銀皮の端を竹串でしっかり押さえ、反対側に向かって身からはがすように引いていきます。手で直接持つよりも滑りにくく、力を入れやすいのが利点です。

キッチンペーパーで砂肝を包んで持つと、表面の水分が取れて手が滑りにくくなります。銀皮の端をつまんで引っ張れば、包丁なしでもある程度きれいにむけます。

竹串を使うときは、まず膜の端を少しだけ身から浮かせます。串の先を膜の下にすくうように差し込み、串を寝かせて向こう側へ押し出すと、面で外れていきます。一気に引くと膜が途中で切れるので、幅を狭く取って2〜3回に分けます。串がないときは、フォークの背や小さめのスプーンの縁でも代用できます。

包丁なしのコツ:砂肝の表面の水分をしっかりふき取ってから始めると、手や竹串が滑りにくくなります。冷えてかたく締まった状態のほうが、銀皮の端をつまみやすくなります。

砂肝の切り方と茹で方

銀皮を取り終えたら、料理に合わせて切り方と加熱方法を選びます。切り方ひとつで火の通りや食感が変わるので、覚えておくと便利です。

切る前に、表面の水気をもう一度ふき取ります。銀皮を外す途中で出た水分が残っていると、包丁が滑って切り口がそろいません。水にさらしたいときは切る前に済ませ、ざるにあげて水を切ってから調理台に戻します。生の砂肝を扱ったまな板と包丁は、そのつど洗ってから次の食材に使います。

食べやすい切り方

炒め物や焼き物にする場合は、表面に格子状の切り込み(飾り包丁)を入れると、火が通りやすく味もなじみやすくなります。砂肝の丸い面に、浅く斜めの切り込みを数本入れる方法です。

そのまま使うときは、ひと口大に切り分けます。厚みのある部分は半分に切ると、火の通りが均一になります。

飾り包丁の間隔は3〜5mmほど、深さは身の3分の1までが目安です。深く入れすぎると加熱で開き、コリコリとした歯ごたえが弱くなります。薄切りにするときは包丁を斜めに寝かせて削ぐように切ると、断面が広くなって味がのりやすくなります。あえ物やサラダなら、2〜3mmの厚さが食べやすいです。

  • 炒め物・焼き物:飾り包丁を入れてから加熱する
  • 揚げ物:ひと口大に切りそろえる
  • 煮込み・スープ:大きめのまま使うと食感が残りやすい

茹で時間の目安(コリコリに仕上げるコツ)

砂肝を茹でる場合は、沸騰したお湯に入れて火を少し弱めて加熱します。コリコリ感を残したいときは茹ですぎないのがポイントで、火が通りすぎると硬くパサつきやすくなります。

茹で時間の目安は、切れ目を入れたものなら2〜3分、丸ごとなら4〜5分ほどです。大きさによって変わるため、一つを取り出して切り、中心まで色が変わっているかを確認すると失敗しにくくなります。グラグラと強く茹で続けないようにしましょう。

加熱の目安は、中心部の温度が75℃で1分間以上とされています(厚生労働省「家庭でできる食中毒予防の6つのポイント」)。家庭の鍋で中心温度を測るのは難しいため、足りないと感じたら30秒ずつ足して確かめるほうが確実です。砂肝は大きさのばらつきが出やすいので、小さいものから先に取り出すと硬くなりません。

茹でたお湯にしょうがやねぎを少し加えると、風味よく仕上がりますよ。

下処理した砂肝は、鶏のうまみを活かしたスープやおつまみにも使えます。鶏のだしを使った料理と組み合わせると、献立の幅が広がります。

茹でた砂肝は、薄切りにしてポン酢やごま油であえると一品になります。薬味の白髪ねぎは辛みの抜き加減で口当たりが変わるので、作り方と余った芯の使い道はそちらの記事が詳しいです。

下処理した砂肝の保存方法

下処理した砂肝は、使い切れない分を冷蔵・冷凍で保存できます。早めに使う分は冷蔵、長く置く分は冷凍と、使い分けるのがおすすめです。

買ってきた砂肝は、その日のうちに下処理まで済ませてしまうと扱いやすくなります。パックのまま冷蔵庫に入れると、底にたまったドリップに身が漬かった状態になります。銀皮を外したら、平らな保存袋に移すところまで一度に進めます。使う料理が決まっているなら、切り分けまで済ませておくと調理が早くなります。

冷蔵・冷凍の日持ちと解凍

冷蔵する場合は、水気をしっかりふき取ってから保存容器やポリ袋に入れ、空気を抜いて密閉します。砂肝は傷みやすい食材なので、冷蔵なら早めに使い切るのが安心です。

長く保存したいときは冷凍が向いています。下処理して水気をふき取り、小分けにして平らにして冷凍すると、使う分だけ取り出せて便利です。解凍は冷蔵庫に移してゆっくり戻すと、ドリップ(うまみ汁)が出にくくなります。

冷蔵で置くなら1〜2日を目安にし、それより長くなりそうなら先に冷凍へ回します。冷凍は家庭用の冷凍庫で2〜3週間が目安で、それを過ぎると乾いて食感が変わります。しょうゆやごま油で下味をつけてから冷凍すると、乾きにくく、解凍後そのまま炒められます。一度解凍したものは、加熱してから保存し直します。

保存のポイント:保存前に水気をふき取ることが、おいしさを保つ基本です。冷凍するときは1回分ずつ小分けにして、できるだけ空気に触れないように包むと品質が落ちにくくなります。

もつ系の下処理に興味がある方は、こちらの記事も参考になります。

よくある質問

砂肝の下処理は絶対に必要ですか?

必須ではありませんが、銀皮を取ると食感が良くなります。炒め物や揚げ物では取るのがおすすめで、長く煮込む料理なら残しても気になりにくいです。

銀皮は食べても大丈夫ですか?

食べても問題ありません。ただし加熱しても硬さが残りやすいため、食感が気になる場合は取り除くとよいでしょう。

砂肝の臭みが気になります。どうすればいいですか?

表面の水気をしっかりふき取ること、茹でる際にしょうがやねぎを加えることで、クセをやわらげやすくなります。

下処理した砂肝はどのくらい日持ちしますか?

砂肝は傷みやすいため、冷蔵では早めに使い切るのが安心です。長く保存したいときは小分けにして冷凍しましょう。

冷凍の砂肝は、解凍してから下処理したほうがよいですか?

凍ったままでは刃も串も入らないので、冷蔵庫に移して半解凍まで戻してから銀皮を外します。表面を押すと少しへこむくらいが、作業しやすい状態です。完全に解けきると身がやわらかくなり、膜をつまんでも滑ってしまいます。

まとめ

砂肝の下処理は、硬い「銀皮」を取り除くのが基本です。包丁で削ぐ・切り込んで引っ張る方法のほか、竹串やキッチンペーパーを使えば包丁なしでも処理できます。

うまくいかないときは、つまずく場所がだいたい決まっています。

  • 身まで削れてしまうときは、包丁を寝かせる角度が足りていません
  • 引っ張ってもはがれないときは、切り込みが膜の境目まで届いていません
  • 茹でて硬くなったときは、火が強いか、茹で時間が長すぎます
  • 手が滑って進まないときは、表面の水気が残っています

砂肝を買ってきたら、まず1個を半分に切って白い膜の位置を確かめるところから始めると、あとは同じ作業のくり返しです。

この記事のポイント:食感を楽しむ料理は銀皮を取り、煮込み料理なら残してもOK。茹ですぎずコリコリ感を残し、保存は水気をふき取って小分け冷凍が基本です。

下処理をひと手間加えるだけで、砂肝のコリコリ食感がぐっと引き立ちます。料理に合わせて方法を選び、おいしい砂肝料理を楽しんでください。

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