埼玉の話題で「るーぱん」という名前を見かけて、どんなお店なのか気になった方も多いのではないでしょうか。ひらがなの店名からは料理の見当がつきにくく、県外の人には「パン屋さん?」と思われることもあります。
この記事では、るーぱんの歴史と今の店舗、名物のボンゴレ(赤)やイカ納豆サラダ、ピザの「ハッピー」「ドリーム」の意味、初めてでも迷わない注文の流れ、家で作れる「るーぱん風」メニューまでをまとめました。るーぱんは1972年に熊谷市で生まれた、埼玉県内だけで営業するピザとパスタのお店です。初めてなら、まずは看板のボンゴレ(赤)とイカ納豆サラダから選ぶと、このお店らしさがよくわかります。
るーぱんとは?埼玉で愛されるピザ&パスタの店
るーぱんは、正式には「ピッツァ&パスタ るーぱん」という、埼玉県内でチェーン展開するイタリアンのファミリーレストランです。公式サイトには「埼玉県ソウルフード」とうたわれ、ピザとパスタを中心に、ハンバーグやドリア、グラタンといった洋食も手頃な値段で出しています。
ここでは、創業から現在までの歩み、今営業している店舗、そして「ソウルフード」と呼ばれる理由の3つに分けて説明します。先に押さえておきたいのは、るーぱんは全国チェーンではなく、埼玉県内に数店舗だけがあるローカルチェーンだという点です。行ってみたい場合は、最寄りの店舗がどこにあるかを先に確かめておく必要があります。
1972年に熊谷で生まれた歴史
るーぱんの1号店は、1972年(昭和47年)に埼玉県熊谷市で開店しました。創業者の小島文雄さんは、日本で最初のピザハウスとされるイタリア料理店「ニコラス」で修行した人物で、本格的なピザを出す店として熊谷に店を構えたとされています。
運営しているのは、埼玉県行田市に本社を置くゴンドラ株式会社です。熊谷市の1号店は現存していません。今ある店舗のなかでは、蕨西口店が最も古い店として紹介されることがあります。
最盛期30店舗超から現在の6店舗へ
るーぱんが最も多くの店を構えていたのは、1980年代のバブル期です。最盛期には埼玉県内と北関東の一部で36店舗を展開していたとされ、2026年5月のマイナビニュースの記事でも「かつては30店舗以上」と紹介されています。その後は店舗の整理が進み、現在の店舗数は次のとおりです。
| 店舗名 | エリアの目安 |
|---|---|
| 蕨西口店 | 蕨市 |
| 蓮田店 | 蓮田市 |
| 上尾中分店 | 上尾市 |
| 鶴ヶ島店 | 川越市(店名は鶴ヶ島) |
| 熊谷バイパス店 | 熊谷市 |
| 本庄店 | 本庄市 |
「埼玉のソウルフード」と呼ばれる理由
るーぱんが「埼玉のソウルフード」と呼ばれるのは、創業から50年以上、県内だけで営業を続けてきたからです。全国チェーンのイタリアンレストランが広がる前から地元にあったため、家族での外食や学生時代の食事の思い出と結びついている人が多いお店です。
もう1つの理由は、ほかの店にはない独自のメニューや呼び方です。生のイカと納豆をのせたサラダ、ピザのサイズを「ハッピー」「ドリーム」と呼ぶ習慣、パスタのソースにバターライスを合わせる食べ方など、県外の人が聞くと驚くような「るーぱんならでは」の要素がそろっています。こうした個性が、地元の外にも話題として広まるきっかけになっています。
るーぱんの名物メニュー
るーぱんで最初に選ぶなら、看板パスタのボンゴレ(赤)と、名物のイカ納豆サラダの組み合わせが定番です。2人以上なら、そこにピザを1枚足してシェアすると、るーぱんの代表的な味をひと通り試せます。
ここでは、ボンゴレ(赤)、ペスカトーレ(赤)とバターライスの食べ方、ピザの2つのサイズ、イカ納豆サラダの順に紹介します。メニューの名前や値段は、店舗や時期によって変わることがあります。ここで挙げる値段は報道で紹介された時点のものなので、実際の値段は店頭のメニューで確かめてください。

ボンゴレ(赤)|創業以来の看板パスタ
るーぱんの看板メニューが、あさりを使ったパスタ「ボンゴレ(赤)」です。「赤」はトマトソース仕立てであることを表し、あさりのうまみがしみたトマトソースがスパゲッティによくからみます。創業以来の味として長く親しまれてきたメニューです。
2026年5月のマイナビニュースの記事では、ボンゴレ(赤)は単品605円と紹介されています。同じ記事には、ボンゴレにカットピザ、イカ納豆サラダ、ケーキが付く「得だねセット」(1,645円)も載っており、名物をまとめて味わいたいときの選択肢になります。
ペスカトーレ(赤)とバターライスの食べ方
ボンゴレに次ぐ人気として名前が挙がるのが、えびやイカなどの魚介を使った「ペスカトーレ(赤)」です。ペスカトーレはイタリア語で「漁師風」という意味で、魚介のうまみが溶け込んだトマトソースが特徴です。
地元の常連の間で知られているのが、パスタと一緒にバターライスを頼む食べ方です。パスタを食べ終えたあと、お皿に残ったソースにバターライスを入れて混ぜ、リゾットのようにして最後まで味わいます。お店の公式な食べ方ではありませんが、るーぱんの楽しみ方としてよく紹介されています。ボンゴレ(赤)のソースでも同じように楽しめます。
ピザは「ハッピー」と「ドリーム」の2サイズ
るーぱんのピザは、サイズを「ハッピー」と「ドリーム」という名前で呼びます。ハッピーは直径17cmほどの小さいサイズ、ドリームは直径27cmほどの大きいサイズで、ドリームの値段はハッピーのおよそ2倍とされています。
直径から面積を計算すると、ドリームはハッピーの約2.5倍の大きさになります。値段が約2倍で面積が約2.5倍なので、何人かで分けるならドリームのほうが割安です。1人でパスタやサラダと一緒に食べるならハッピー、2〜3人でシェアするならドリーム、と考えると選びやすくなります。
イカ納豆サラダ|和風アンチョビの名物サラダ
県外の人がいちばん驚くのが、名物の「イカ納豆サラダ」です。千切りにした新鮮な野菜の上に、納豆と刻んだ生のイカをのせ、和風のアンチョビドレッシングをかけて食べます。イタリアンのお店で納豆が出てくる意外さもあって、るーぱんを象徴するメニューとしてよく取り上げられます。
アンチョビの塩気とうまみが、納豆とイカのねばりをまとめるので、見た目より食べやすい味です。セットメニューに組み込まれていることも多く、パスタの前に食べる最初の一皿として選ばれています。
初めてでも迷わない注文の流れ
るーぱんでは、席に着く前に入口近くのレジで注文し、先に支払いを済ませるのが基本の流れです。ファミリーレストランのように席で注文するつもりで入ると戸惑うので、この点だけ覚えておけば困りません。
ここでは、レジでの注文と先払いの流れ、ピザのサイズの伝え方、テイクアウトと支払い方法の順に説明します。支払い方法やテイクアウトの受け方は店舗ごとに違いがあるため、行く店舗が決まっているなら、その店の情報を先に確かめておくと安心です。
入口のレジで注文して先払い
店に入ると、すぐのところにレジがあります。ここでメニューを見ながら注文を伝え、その場で会計を済ませてから席に向かいます。レジの前で長く迷わないよう、事前に公式サイトや店頭のメニューで食べたいものを決めておくとスムーズです。
複数人で行くときは、誰が何を食べるか、ピザをシェアするかどうかを先に話し合っておきましょう。注文するときは「ボンゴレ(赤)を1つ」のように、メニュー名と数をはっきり伝えると間違いが起きにくくなります。
ピザのサイズの伝え方
ピザを頼むと、レジでサイズを聞かれるので、「ハッピー」か「ドリーム」で答えます。小さい方がハッピー、大きい方がドリームです。「(ピザの名前)をドリームで」のように、メニュー名とサイズ名をセットで伝えると、聞き返されずに一度で通じます。
サイズで迷ったときは、人数と他に頼む料理の量で決めましょう。パスタを1人1皿ずつ頼むならピザはハッピーを1〜2枚、パスタを2人で1皿にしてピザを主役にするならドリームを1枚、というように組み合わせると量の調整がしやすくなります。
テイクアウトと支払い方法
ピザはテイクアウトもでき、一部の店舗では事前にオンラインで注文と決済を済ませておき、店で受け取るだけの方法も使えます。また、金曜日に月替わりの3種類のピザが半額になる企画が紹介されたこともあります。実施の有無や対象は時期で変わるため、公式Xやお知らせで確かめてください。
支払い方法は店舗によって違います。飲食店情報サイトの掲載では、たとえば蓮田店はクレジットカードが使えず、PayPayは使える、とされています。同じチェーンでも店ごとに対応が違うので、現金以外で払いたい場合は、行く店舗の対応を事前に確認しておくと安心です。
持ち帰ったピザが余ったときは、翌日のお弁当に回すこともできます。冷めてもおいしく食べるための詰め方は、こちらの記事でまとめています。

家で作る「るーぱん風」メニュー
近くにお店がなくても、名物の雰囲気は家庭の材料で再現できます。ここで紹介するのはお店の公式レシピではなく、紹介されている特徴をもとに家で作りやすくした「るーぱん風」の作り方です。
ボンゴレ(赤)風のパスタ、イカ納豆サラダ風のサラダ、残ったソースで作るリゾット風の3品を順に紹介します。3品とも2人分で、作る順番はサラダ、パスタ、リゾット風です。サラダを先に作って冷やしておき、パスタを食べ終えたフライパンにご飯を入れれば、るーぱんの食べ方をそのまま家で楽しめます。

ボンゴレ赤(トマトソースのあさりパスタ)の作り方
材料(2人分)は、スパゲッティ200g、砂抜きした殻付きのあさり300g、にんにく1かけ、カットトマト缶1/2缶(約200g)、オリーブオイル大さじ2、白ワイン大さじ2(なければ水)、塩少々、好みで赤唐辛子1本と刻んだパセリです。殻付きのあさりがないときは、あさりの水煮缶1缶を缶汁ごと使えます。
- フライパンにオリーブオイルとつぶしたにんにく、赤唐辛子を入れ、弱火で香りが出るまで温める
- あさりと白ワインを加えてふたをし、中火で殻が開くまで蒸し煮にしたら、あさりをいったん取り出す
- 残った汁にトマト缶を加え、5分ほど煮詰めてソースにする(水煮缶の場合はここで缶汁ごと加える)
- スパゲッティを袋の表示より1分短くゆで、ソースに移して和える。かたければゆで汁を少しずつ足す
- あさりを戻してさっと混ぜ、塩で味をととのえて、パセリを散らす
あさりを途中で取り出すのは、煮込みすぎて身がかたく縮むのを防ぐためです。あさりから出る汁に塩気があるので、塩は最後に味見してから足してください。
イカ納豆サラダ風の作り方と和風アンチョビドレッシング
材料(2人分)は、レタスやキャベツ、きゅうりなどの千切り野菜を合わせて150g、納豆1パック、刺身用のイカ(イカそうめんなど)60gです。ドレッシングは、刻んだアンチョビ2〜3切れ(またはアンチョビペースト小さじ1)、しょうゆ小さじ2、酢大さじ1、オリーブオイル大さじ2、すりおろしたにんにく少々を混ぜて作ります。
器に千切り野菜を盛り、付属のたれを混ぜた納豆と細切りのイカをのせ、食べる直前にドレッシングをかけます。イカは必ず刺身用として売られているものを使い、その日のうちに食べきってください。生のイカが苦手な人や小さな子どもと食べるときは、さっとゆでたイカに替えても、アンチョビと納豆の組み合わせは楽しめます。
残ったソースでリゾット風にするコツ
パスタを食べ終えてソースが残ったら、お店のバターライスの食べ方を家で再現できます。ソースの残ったフライパンに、温かいご飯を茶碗1杯(約150g)とバター10gほどを入れ、弱火で混ぜながら温めます。
ソースが少なくてご飯がまとまらないときは、水か牛乳を大さじ2〜3足すと、とろりとしたリゾットのような食感になります。仕上げに粉チーズと黒こしょうをふると、洋食店らしい味にまとまります。バターの量を計量スプーンで量るときのグラム換算は、こちらの記事が参考になります。

ご当地のパスタを家で作る楽しみ方は、名古屋名物のあんかけスパでも紹介しています。地域ごとに独自に育ったパスタ料理を比べてみるのもおすすめです。

埼玉には、るーぱんのほかにも地元で長く親しまれてきた外食チェーンがあります。所沢市生まれの「山田うどん食堂」は、豚もつの煮込み「パンチ」が名物の食堂で、家でもにんにくとしょうゆで「白パンチ風」のもつ煮が作れます。お店の特徴とレシピはこちらで紹介しています。

るーぱんのよくある質問
- るーぱんは埼玉県以外にもありますか?
-
2026年10月時点で確認できた情報では、埼玉県内の6店舗だけです。最盛期には北関東の一部にも店舗がありましたが、現在は県外に店はありません。
- るーぱんはパン屋さんですか?
-
パン屋さんではありません。ピザとパスタを中心に、ハンバーグやドリアなどの洋食も出すイタリアンのファミリーレストランです。
- 「ハッピー」と「ドリーム」はどちらを頼めばいいですか?
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1人でパスタなどと一緒に食べるなら直径17cmほどのハッピー、2〜3人でシェアするなら直径27cmほどのドリームが目安です。ドリームは値段が約2倍で面積が約2.5倍なので、分けて食べるなら割安になります。
- ボンゴレ(赤)の「赤」とはどういう意味ですか?
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トマトソース仕立てであることを表しています。あさりのうまみがしみたトマトソースで食べる、るーぱんの看板パスタです。
- クレジットカードやPayPayは使えますか?
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店舗によって違います。クレジットカードが使えない店舗もあるため、現金以外で払いたいときは、行く店舗の対応を事前に確認してください。
まとめ|るーぱんは埼玉ならではのピザ&パスタの店
るーぱんは、1972年に熊谷市で創業し、50年以上にわたって埼玉県内で営業を続けてきたピザとパスタのお店です。最盛期には30店舗を超えましたが、現在は県内の6店舗で、地元の人に「ソウルフード」として親しまれています。
- 看板はあさりのトマトソースパスタ「ボンゴレ(赤)」と、生のイカと納豆をのせた「イカ納豆サラダ」
- ピザのサイズは小さいハッピー(約17cm)と大きいドリーム(約27cm)。シェアするならドリームが割安
- パスタのソースにバターライスを合わせ、リゾット風にする食べ方が地元で知られている
- 注文は入口のレジで先払い。支払い方法やテイクアウトの方法は店舗ごとに確認する
- 家ではトマト缶とあさりでボンゴレ赤風、アンチョビドレッシングでイカ納豆サラダ風が作れる
埼玉に行く機会があれば、まずはボンゴレ(赤)とイカ納豆サラダを頼んでみてください。お店が遠い場合は、家で作る「るーぱん風」から試すのもおすすめです。
