初夏になると店頭に並ぶ赤シソ。梅干しづくりに使ったり、束で安く手に入ったりして、「たくさんあるけど何に使おう」と迷う方は多いのではないでしょうか。赤シソは下処理さえ覚えれば、ジュース・ゆかり・塩漬けと幅広く楽しめる便利な食材です。
この記事では、赤シソレシピの土台になる下処理(あく抜き・塩もみ)から、人気の使い方、そしてカビを防ぐ保存のコツまでをまとめて紹介します。旬の赤シソを最後まで使い切るための「地図」として役立ててください。
赤シソの旬と下処理(あく抜き・塩もみ)の基本
赤シソレシピで最初に押さえたいのが、旬の時期と下処理です。赤シソはアクが強いため、ほとんどのレシピで塩もみによるあく抜きが下ごしらえの共通ステップになります。ここを覚えておけば、あとはどのレシピにも応用できます。

赤シソが出回る時期と選び方
赤シソが店頭に並ぶのは、おおむね6月から7月ごろで、6月が出荷の最盛期です。梅干しを漬ける時期と重なるため、この期間限定で束売りされることが多くなります。旬を逃すと手に入りにくいので、使いたいレシピがあるなら初夏のうちに確保しておくと安心です。
選ぶときは、葉が濃い赤紫色でハリのあるものを選びましょう。葉先が乾いていたり、黒ずんでいたりするものは鮮度が落ちています。裏側まで色が回っているものほど、色鮮やかに仕上がります。
あく抜き(塩もみ)のやり方
赤シソのあく抜きは、塩もみで出てくる黒っぽいアクを2回に分けて捨てるのが基本です。塩の量は、葉の重さに対して10〜15%ほどを目安にします。
茎から葉だけを摘み取り、水を張ったボウルでよく洗って水気を切ります。
用意した塩の半分を加え、しっかりもみ込みます。黒っぽい水分(アク)が出てきたら、ぎゅっと絞って捨てます。
残りの塩を加えて同じようにもみ、出てきたアクを再び絞って捨てます。2回もむことで色よく仕上がります。
この塩もみを終えた葉が、ジュースやゆかりなど各レシピの出発点になります。ジュースにする場合は、煮出す前のこの下処理を省くレシピもあるので、作るものに合わせて調整してください。
赤シソレシピ(1):赤しそジュース(シロップ)
赤シソレシピの定番といえば、鮮やかな色が楽しめる赤しそジュースです。基本の材料は、赤シソ・水・砂糖・クエン酸(または酢)だけ。煮出したシロップを水や炭酸で割れば、夏にうれしいさわやかな一杯になります。
材料と基本の作り方(要点)
作り方の流れはシンプルです。鍋に湯を沸かし、洗った赤シソを入れて5分ほど煮出します。葉の色が抜けて煮汁が茶色っぽくなったら葉を取り出し、砂糖を加えて溶かします。火を止めてからクエン酸を加えると、煮汁が一気に鮮やかな赤色へと変わります。
水1リットルに対して赤シソ一束、砂糖はお好みで、というのが大まかな目安です。詳しい分量やクエン酸なしで作るコツは、別記事で手順を追って解説しています。

甘さ・クエン酸の調整と楽しみ方
甘さは砂糖の量で自由に調整できます。すっきり飲みたいなら控えめに、長く保存したいなら多めにするのがポイントです。酸味はクエン酸の量で決まるので、少しずつ加えて味をみながら整えましょう。
できあがったシロップは、水割り・炭酸割りのほか、かき氷のシロップやヨーグルトにかけてもおいしくいただけます。
赤シソレシピ(2):ゆかり・赤しそふりかけ
ジュースと並んで人気なのが、赤シソを乾かして作るゆかり(赤しそふりかけ)です。ごはんやおにぎり、パスタにも使える万能ふりかけで、市販品のような無添加の一品を自宅で作れます。

塩もみした葉を乾かして作る基本
基本は、あく抜きした葉を乾燥させて細かくするだけです。梅干しを漬けたあとの赤シソを使う場合は、梅酢の風味も加わって本格的な味になります。
塩もみした赤シソの葉を広げ、天日で1〜2日ほど、または電子レンジでパリパリになるまで乾燥させます。
乾いた葉をすり鉢やフードプロセッサーで細かく砕きます。手でもんでも作れます。
塩気が足りなければ塩を少し足して混ぜ、清潔な容器に入れて完成です。
ジュースの残り葉で作る使い切りワザ
赤しそジュースを作ったあとに残る煮出した葉も、捨てずにゆかりにできます。これが赤シソを無駄なく使い切るいちばんのコツです。
煮出した葉は水分を含んでいるので、しっかり絞ってから塩を少し加えて味を調え、電子レンジや天日で乾かします。あとは同じように細かくすれば、ジュースとふりかけの一石二鳥が完成します。
ジュースの煮出し葉でゆかりを作るときは、水分をしっかり絞るのが失敗しないコツです。水気が残るとカビの原因になるため、乾燥はパリッとするまで行いましょう。
赤シソレシピ(3):塩漬け・そのほかの活用
ジュースやゆかり以外にも、赤シソの使い道はたくさんあります。梅干し用の塩漬けから、料理へのちょい足しまで、旬の香りを気軽に楽しめます。
赤しその塩漬け(梅干し・保存向け)
赤しその塩漬けは、梅干しを漬けるときに欠かせない下ごしらえです。あく抜きした赤シソを梅酢に漬け込むと、梅と赤シソの両方が鮮やかな赤色に染まります。
塩漬けにしておけば冷蔵で日持ちするため、必要なときに取り出して使えます。梅干しを漬けない場合でも、塩漬けの赤シソはおにぎりや混ぜごはんの彩りとして活躍します。
天ぷら・薬味・混ぜごはんなどのちょい足し
赤シソは、少し加えるだけで料理の風味を引き立てるちょい足し食材としても優秀です。あく抜き前の生の葉でも、加熱すれば手軽に使えます。
- 天ぷら:生の葉に衣をつけて揚げると、香りのよい一品になります
- 刻んで薬味:冷ややっこやそうめんの薬味に
- 混ぜごはん:塩漬けやゆかりを温かいごはんに混ぜて
- デザート:シロップをアイスやゼリーにかけて
赤シソは「ジュース→残り葉でゆかり→塩漬けで保存」と流れで使うと、一束を無駄なく最後まで楽しめます。
赤シソレシピの保存方法とカビを防ぐコツ
せっかく作った赤シソレシピを長持ちさせるには、保存方法とカビ対策が重要です。特にジュースやシロップは、砂糖の量と容器の清潔さで日持ちが大きく変わります。
ジュース・シロップの保存(砂糖量とカビ対策)
赤しそジュースのシロップを長期間保存したい場合は、砂糖を多めにするのがコツです。砂糖が少ないとカビが発生しやすくなるため、冬場や春先まで保存するなら、水1リットルに対して砂糖250g以上を目安にすると安心とされています。
保存瓶は、煮沸消毒またはアルコール消毒をして清潔にしてから使いましょう。冷蔵保存が基本で、使うときは清潔なスプーンで取り分けると雑菌が入りにくくなります。
| 保存するもの | 保存場所 | 日持ちの目安 |
|---|---|---|
| しそシロップ(砂糖多め) | 冷蔵 | 数週間〜 |
| ゆかり(よく乾燥) | 常温・密閉 | 数か月 |
| 赤しその塩漬け | 冷蔵 | 数週間 |
| 生の赤シソ | 冷蔵 | 数日 |
※日持ちの目安は保存状態によって変わります。見た目やにおいに異変があれば使用を控えてください。
生の赤シソ・ゆかりの保存
生の赤シソは乾燥に弱いので、湿らせたキッチンペーパーで包み、袋に入れて冷蔵庫の野菜室で保存します。それでも数日で鮮度が落ちるため、早めに下処理してしまうのがおすすめです。
ゆかりは、しっかり乾燥させて密閉容器に入れれば常温で長く保存できます。湿気を避けるため、乾燥剤を一緒に入れておくとより安心です。
赤シソレシピのよくある質問
- 赤シソと青シソ(大葉)は同じレシピで使えますか?
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香りの系統は近いですが、色素や風味が異なります。ジュースやゆかりの鮮やかな赤色は赤シソならではなので、色を楽しむレシピは赤シソを使うのがおすすめです。薬味や天ぷらなど色を問わない使い方なら、青シソでも代用できます。
- あく抜きは省略できますか?
-
ジュースのように煮出すレシピでは省く作り方もあります。ただし、えぐみが気になる場合や色よく仕上げたい場合は、塩もみでのあく抜きをしておくと安心です。
- 赤シソが余ったら冷凍できますか?
-
洗って水気をよく拭き取れば、生のまま冷凍保存できます。使うときは凍ったまま刻めるので、薬味やちょい足し用にストックしておくと便利です。
まとめ
赤シソレシピは、塩もみによるあく抜きという共通の下処理さえ覚えれば、ジュース・ゆかり・塩漬けと幅広く展開できます。初夏の限られた時期にしか出回らない食材だからこそ、旬のうちに使い方を知っておくと重宝します。
赤シソは「下処理→ジュースやゆかり→保存」の流れで考えると、一束を無駄なく使い切れます。まずは定番のジュースやふりかけから、旬の香りと色を楽しんでみてください。
