暑い季節になると食べたくなる、ひんやり爽やかなフローズンヨーグルト。お店で買うイメージがありますが、実は自宅でも「混ぜて凍らせるだけ」で簡単に作れます。材料もシンプルで、特別な道具は必要ありません。
とはいえ、ただ凍らせるだけだとカチカチになったり、シャリシャリした食感になったりしがちです。この記事では、基本の作り方から、なめらかに仕上げるコツ、生クリームなしの代替アイデア、保存方法までまとめて紹介します。
ポイントは「水切り」と「途中でかき混ぜる」の2つ。この2つを押さえるだけで、お店のようななめらかな食感にぐっと近づきます。
フローズンヨーグルトの作り方|基本は「混ぜて凍らせるだけ」
フローズンヨーグルトの基本は、材料を混ぜて冷凍庫で凍らせるだけです。アイスクリームメーカーのような専用の道具がなくても、ボウルと保存容器があれば作れます。
ヨーグルトは冷蔵庫から出してすぐ使い、混ぜ終わったら間を置かずに冷凍庫へ入れます。混ぜている間にぬるくなると、固まるまでの時間がそのぶん延びてしまうためです。作りはじめる前に、容器を平らに置けるスペースを冷凍庫に空けておくと、途中で場所を探さずに済みます。棚の上に別の食品を重ねると容器が傾き、厚みにむらが出ます。

用意する材料
基本となる材料は次の3つです。プレーンヨーグルトをベースに、甘さと食感を整えていきます。分量は作りやすい2〜3人分の目安です。
- プレーンヨーグルト:400g(無糖タイプ)
- 砂糖:大さじ3〜4(お好みで調整)
- レモン汁:小さじ1(味を引き締める。なくても可)
よりなめらかで濃厚に仕上げたいときは、ここに生クリームを100mlほど加えます。さっぱり軽めが好きな方は、ヨーグルトだけでも十分おいしく作れます。
砂糖は上白糖でもグラニュー糖でも構いません。グラニュー糖は粒が大きく溶けるのに時間がかかるので、先にヨーグルトの一部とよく混ぜてから残りに合わせると、ざらつきが残りにくくなります。レモン汁を小さじ1入れると酸味の輪郭が出て、甘さだけが前に出るのを抑えられます。
基本の手順
ボウルにヨーグルト・砂糖・レモン汁を入れ、砂糖が溶けるまでよく混ぜます。生クリームを使う場合はここで加えます。
保存容器やジッパー付き袋に移し、平らにして冷凍庫へ。2〜3時間を目安に凍らせます。
30〜40分おきに2〜3回、フォークで全体をかき混ぜます。空気を含ませることで、ふんわりした食感になります。
全体が固まったら完成です。固すぎる場合は、食べる10分ほど前に冷蔵庫へ移すと食べやすくなります。
ジッパー付き袋で作る場合は、口を閉じたまま外から手でもみほぐせるので、途中のかき混ぜにフォークを使わずに済みます。洗い物が減るぶん、思い立ったときに取りかかりやすい方法です。食べるときは袋の上から軽くほぐしてから器に移すと、スプーンが入りやすくなります。
シャリシャリしない!なめらかに仕上げる3つのコツ
「シャリシャリ」と「カチカチ」は、似ているようで別の状態です。シャリシャリは口に入れたときに氷の粒が舌に当たる感じ、カチカチはスプーンの先が入らないほど全体が硬い状態を指します。お店のフローズンヨーグルトがなめらかなのは、専用の機械でかき混ぜながら凍らせているからで、家庭の冷凍庫では置いておくだけになります。粒を細かく保つ工夫が要るのは、この差を埋めるためです。
「作ってみたら氷みたいにシャリシャリした」という失敗は、ちょっとした工夫で防げます。なめらかに仕上げる主なコツは次の3つです。
(1) ヨーグルトを水切りする
いちばん効果的なのが、ヨーグルトの水切りです。ヨーグルトに含まれる水分(ホエー)が多いほど、凍ったときに氷の粒ができてシャリシャリしやすくなります。
ザルにキッチンペーパーを敷き、ヨーグルトを乗せて冷蔵庫で1〜2時間置くだけで、余分な水分が抜けて濃厚になります。しっかり水切りすると、量は2〜3割ほど減ります。
置く時間は、1〜2時間ならとろりとした状態、一晩置くとクリームチーズに近い固さまで締まります。締まりすぎると砂糖が混ざりにくくなるので、加える前にゴムベラで一度ほぐしておくと均一になります。キッチンペーパーの代わりに、コーヒーフィルターやさらしを使っても同じように水が切れます。
(2) 途中で2〜3回かき混ぜる
凍らせる途中でかき混ぜると、大きな氷の結晶ができるのを防げます。空気が入ることでやわらかく、すくいやすい食感になります。
手間に感じるかもしれませんが、なめらかさを左右する大切な工程です。30〜40分おきを目安に、フォークでガリガリとほぐすように混ぜましょう。
フォークは押しつぶすのではなく、全体を切るように動かすとむらなくほぐせます。3回目を過ぎると全体が締まってきて混ぜにくくなるため、2〜3回で切り上げて構いません。

かき混ぜを忘れて固めてしまったら、一度室温に少し置いてから再びほぐして混ぜ直せば、ある程度リカバリーできますよ。
(3) 生クリームやはちみつを少し加える
生クリームやはちみつを加えると、なめらかさが増します。脂肪分や糖分には、水分が凍るときに氷の粒を大きくしにくくする働きがあるためです。
生クリームは全体の2〜3割を目安に。はちみつなら大さじ1〜2ほど加えると、コクが出てしっとりした口当たりになります。
生クリームは泡立てずに、液体のまま加えて構いません。動物性と植物性のどちらでも作れますが、動物性のほうがコクが強く出て、口当たりも重めに仕上がります。
なめらか食感の3点セット:水切りで余分な水分を抜く/途中でかき混ぜて空気を含ませる/生クリームやはちみつでコクを足す。この3つを意識すると、家庭でもお店のようなとろける食感に近づきます。
生クリームなし・砂糖控えめでも作れる?代替アイデア
生クリームや砂糖を使わなくても、フローズンヨーグルトは作れます。手元の材料や好みに合わせて、無理なくアレンジできるのも手作りの魅力です。
置き換えるときは、加える液体の合計量に気をつけると失敗しにくくなります。ヨーグルト400gに対して、牛乳や生クリームなど後から足す液体は、合わせて100mlほどまでが目安です。それ以上入れると全体の水分が増え、口当たりが軽くなる代わりに水っぽさが出やすくなります。果物を混ぜ込む予定があるときは、果物が持っている水分も勘定に入れておきます。
生クリームの代わりに牛乳を使う
生クリームがないときは、牛乳でも代用できます。ただし牛乳は水分が多いため、生クリームほどのコクは出ず、やや氷っぽい食感になりやすい点に注意しましょう。
牛乳を使う場合は、ヨーグルトの水切りをしっかりして、かき混ぜ回数を増やすとカバーできます。量は50〜100mlを目安にすると、固くなりすぎません。
コクの差は乳脂肪分の量から来ています。国の成分規格では、クリームは乳脂肪分18.0%以上と決められている一方、種類別に「牛乳」と表示できるものは乳脂肪分3.0%以上が基準です。低脂肪牛乳や無脂肪牛乳を選ぶと、この差はさらに広がります。牛乳は一度に注がず、大さじ1〜2ずつ加えて混ぜると、全体になじみやすくなります。
砂糖の代わりにはちみつ・バナナ
甘みを控えめにしたい、または自然な甘さにしたいときは、はちみつや完熟バナナがおすすめです。はちみつはなめらかさ、バナナはとろみと自然な甘さを足してくれます。
バナナを使う場合は、フォークでつぶしてヨーグルトに混ぜ込みます。1本でほどよい甘さになるので、砂糖なしでも物足りなさを感じにくくなります。
バナナは皮に茶色い斑点が出はじめたころがもっとも甘く、青みが残るものだと甘さが物足りなく感じられます。フォークの背で押しつぶすように混ぜると、粒が残らずなめらかにまとまります。



はちみつは1歳未満の赤ちゃんには与えられないので、小さなお子さんと一緒に食べる場合は砂糖やバナナを選んでくださいね。
なお、牛乳から生クリームそのものを作れるかどうかは別の話です。市販の牛乳は加工の都合で脂肪が分離しないため、代用するにはバターやゼラチンを足す必要があります。


フルーツでアレンジ|人気の組み合わせ
フローズンヨーグルトは、フルーツとの相性が抜群です。ヨーグルトの酸味と果物の甘みが合わさって、見た目も華やかになります。冷凍フルーツを使えば手軽で、彩りもきれいに仕上がります。
水分の多い果物は、混ぜ込むより食べる直前にのせるほうが向いています。すいかや梨、みかんの果肉は水分が多く、いっしょに凍らせると果肉の部分だけが氷の粒になりやすいためです。缶詰を使うときは、シロップを軽く切ってから加えると、味がぼやけません。
| フルーツ | 特徴・おすすめポイント |
|---|---|
| いちご | 酸味と甘みのバランスがよく、ピンク色がかわいい定番 |
| ブルーベリー | つぶつぶ食感と彩りがアクセントに。冷凍品が使いやすい |
| マンゴー | 濃厚な甘みでトロピカルな味わい。南国気分を楽しめる |
| バナナ | つぶして混ぜると砂糖代わりにもなる万能フルーツ |
| キウイ | さわやかな酸味で後味すっきり。輪切りトッピングも◎ |
冷凍のフルーツを使うときは、砂糖を先にヨーグルトへ溶かしてから最後に加えます。凍ったまま加えると全体が急に冷え、砂糖が溶け残ってざらつきの原因になります。ドライフルーツは水分が少なく凍らせても硬いままなので、細かく刻むか、前もってヨーグルトに浸してやわらかくしてから混ぜ込みます。
フルーツを1種類に絞ると、味の輪郭がはっきりします。ブルーベリーで作る場合は、色の出し方まで含めて次の記事のほうが詳しいです。果物と牛乳が入る分、凍らせる時間は本記事より長めです。


フルーツは凍らせる前に混ぜ込んでもよいですし、食べる直前にトッピングしても楽しめます。旬の果物を使えば、季節感のあるデザートになります。


作ったフローズンヨーグルトの保存方法と日持ち
手作りのフローズンヨーグルトは、市販品のような保存料が入っていないため、早めに食べきるのが基本です。保存のポイントを押さえて、おいしいうちに楽しみましょう。
いちばん確実なのは、食べきれる量だけ作ることです。ヨーグルト400gで作ると2〜3人分になるので、食べる人数に合わせて材料の量を先に決めておくと、余らせずに済みます。多めに作って長く置くほど、味も食感も作りたてから離れていきます。何回に分けて食べるかがわかっていれば、容器の大きさも選びやすくなります。
保存の目安と容器
保存の目安は、冷凍庫で1週間ほどです。長く置くほど風味が落ち、霜がついて食感も悪くなるため、できれば2〜3日以内に食べきるのが理想です。
保存には、ふた付きの密閉容器やジッパー付き袋を使いましょう。空気に触れると乾燥して霜がつきやすくなるので、なるべく空気を抜いて密閉するのがコツです。
容器は、あらかじめ冷凍庫で冷やしておくと表面がゆるまずに済みます。常温の容器に移すと、触れた部分だけが一度溶けてから凍り直すため、その部分に粗い粒が残ることがあります。
保存のチェックポイント:密閉容器で空気を遮断する/1回分ずつ小分けにすると食べやすい/目安は1週間、おいしさ重視なら2〜3日以内。一度溶けたものを再び凍らせると食感が落ちるため、食べる分だけ取り出しましょう。
食べる前のひと工夫
冷凍庫から出したては固くなっていることが多いです。スプーンがすっと入らないときは、食べる5〜10分前に冷蔵庫へ移すか、室温に少し置くとちょうどよい固さになります。
固まったものをやわらかくしたいときは、フォークで全体をほぐすのもおすすめです。再びなめらかな口当たりが戻ります。
待つ時間がないときは、金属のスプーンを湯につけて水気を拭き、その熱ですくい取る方法もあります。表面を薄く削るように動かすと、固いままでも器に取り分けられます。食べごろの目安は、スプーンの背で軽く押したときに少し沈む程度です。押し返してくるようなら、もう少し置いてから様子を見ます。
アイスクリームやシャーベットとの違い
フローズンヨーグルトという呼び名は、ヨーグルトを凍らせた冷たいデザート全般に使われています。売り場では、アイスクリームの棚に並ぶこともあれば、シャーベットやかき氷の近くに置かれることもあります。市販のカップには「種類別」の表示欄があり、そこを見ると、その商品が乳製品寄りなのか氷寄りなのかがわかります。家で作ったものにこの表示は付きませんが、乳成分をどれだけ入れるかを自分で決められる点が、市販品との一番の違いです。
市販アイスの「種類別」表示の見方
国の成分規格(乳等命令)では、乳固形分15.0%以上でそのうち乳脂肪分が8.0%以上のものを「アイスクリーム」、乳固形分10.0%以上で乳脂肪分3.0%以上のものを「アイスミルク」、乳固形分3.0%以上のものを「ラクトアイス」と呼び分けています。どれにも当てはまらないものは「氷菓」です。市販のフローズンヨーグルトがどの区分になるかは商品ごとに違うため、パッケージの種類別欄を見れば確かめられます。
乳成分が多いほど口どけは濃厚になり、少ないほどさっぱりした味わいに近づきます。持ち運びのときに形がくずれにくいかどうかにも同じ差が出るので、市販品で溶けにくいタイプは下の記事の基準で選べます。


シャーベットとの違いは主役の材料
シャーベットは果汁や果肉が主役で、乳成分はほとんど入りません。そのため市販品では氷菓に区分されているものが多く、口に入れたときも氷の粒を感じる軽さになります。フローズンヨーグルトはヨーグルトが主役なので、酸味とともに乳のコクが残り、とろりとした口当たりになります。
似た見た目でも、スプーンを入れたときの重さや、溶けたあとに舌へ残る感じは別ものです。売り場で迷ったら、種類別の欄と、原材料の並び順を見てみてください。原材料は使った重さの多い順に書かれているので、先頭に乳製品が来ているか果汁が来ているかで、どちらに近い商品かの見当がつきます。
よくある質問
- アイスクリームメーカーがなくても作れますか?
-
作れます。ボウルと保存容器があれば十分です。途中で2〜3回かき混ぜることで、メーカーがなくてもなめらかに仕上がります。
- ヨーグルトは加糖タイプでも大丈夫ですか?
-
使えます。その場合は加える砂糖の量を減らして、甘さを調整してください。味見をしながら少しずつ加えるのがおすすめです。
- カチカチに固まってしまいました。どうすればいい?
-
食べる5〜10分前に冷蔵庫へ移すか、室温に少し置きましょう。フォークでほぐすとさらに食べやすくなります。次回は水切りとかき混ぜを意識すると固くなりにくいです。
- ギリシャヨーグルトでも作れますか?
-
作れます。ギリシャヨーグルトはもともと水切りされていて濃厚なので、なめらかに仕上がりやすく、水切りの手間も省けます。
- 乳製品を使わない豆乳ヨーグルトでも作れますか?
-
作れます。ただし乳脂肪が入らないぶん、凍らせたときに氷の粒を感じやすくなります。水切りの時間を長めにとるか、ココナッツミルクのように脂肪分のある材料を少し合わせると、口当たりが近づきます。大豆の風味が気になるときは、レモン汁を小さじ1ほど足すと後味が軽く感じられます。
まとめ
フローズンヨーグルトは、材料を混ぜて凍らせるだけで自宅でも手軽に作れるデザートです。基本を押さえれば、自分好みの甘さや食感に自由にアレンジできます。
なめらかに仕上げるコツは「水切り」「途中でかき混ぜる」「生クリームやはちみつを足す」の3つ。生クリームなしや砂糖控えめでも作れるので、好みや家にある材料に合わせて気軽に試してみてください。
- 材料はプレーンヨーグルト400gに砂糖大さじ3〜4、凍らせる時間は2〜3時間
- 水切りは冷蔵庫で1〜2時間、かき混ぜは2〜3回、30〜40分おきが目安
- 生クリームは全体の2〜3割、牛乳なら50〜100ml、はちみつなら大さじ1〜2
- 保存は密閉容器に入れて1週間まで、風味を重視するなら2〜3日で食べきる
暑い日のおやつや、ちょっとしたデザートにぴったりのフローズンヨーグルト。お気に入りのフルーツを添えて、おうちでひんやりスイーツを楽しみましょう。












